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4-38

「……カリパー……パー……パー……パー……」


 ポーズはそのままで、武器屋の親父の声は徐々に小さくなっていった。


 じんわりと武器屋の親父の声が店内に響いて、やがてフェードアウトしていった。


「……」「……」


 俺と武器屋の親父は、無言で顔を見合わせた。


 俺は、真顔で、


「いや。セルフエコーは結構ですよ?」


 武器屋の親父も、俺と同様に真顔で、


「……結構冷ややかな反応だな、おい」


 二人とも黙ること、数秒間である。


 なんとも微妙な空気が流れた。


 俺は、ゆっくりと息をついてから、


「だいたい何をやっているんですか?」


「何ってそりゃあ、エア振りぬきに決まっているだろう?」


 武器屋の親父にさも当たり前のことをいう感じに、逆に聞き返される始末である。


「エア振りぬきをいきなり披露(ひろう)しないでください。びっくりしましたよ」


 と、俺は、言った。


「なんだ、ノリが悪いな。聖剣(せいけん)なんだぞ」


「いえ。聖剣(レプリカ)ですよね?」


「フィニッシュを決める時の決め台詞といったら、技名や武器名を叫ぶ、これだろう? 血湧き肉躍るというやつだ」

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