表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

242/4637

4-29

 会社や家の存続や繁栄という目的のために、当人同士の同意よりも優先させて結婚がなされる。


 体裁上(ていさいじょう)、一応お見合いという形がとられることもあるが、比喩的(ひゆてき)に政略結婚と呼ばれることが少なくない。


 会社や家が関係してくるから、パターンは様々である。


 先輩と後輩との間での、それぞれの関係者の子同士。


 名家と名家との間での、それぞれの関係者の子同士。


 銀行と取引先の企業との間での、経営者の子と銀行幹部。


 銀行と取引先の企業との間での、経営者と銀行幹部の子。 

 

 親会社と子会社との間での、それぞれの関係者の子同士。


 ある企業とその株主との間での、それぞれの関係者の子同士。


 同一社内の上司と部下との間での、それぞれの関係者の子同士。


 例を挙げれば、枚挙(まいきょ)にいとまがないだろう。


 しかし、絶対的な前提条件として、結婚は基本的に両者の合意が必要なはずである。


 好きな者同士が結婚するのは、当たり前だ。


 好きでない者同士なら、結婚を断ればいいのだ。


 しかし、上下関係で下になる者に断る機会そのものが与えられない場合も少なくない。


 事実上断れないケースもある。


 断ると、取引の関係で言えば、取引停止もありうる。


 断ると、組織の関係で言えば、解雇や閑職(かんしょく)や左遷もありうる。


 断ると、それぞれの家庭の関係で言えば、勘当(かんどう)や相続廃除などのペナルティを課されることもある。


 そうなってくると、首を縦に振るしかないこともあるかもしれないのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ