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4-10

「……どうでもいいんですか」


 武器屋の親父は、話をぶった切った後で、目を細めた。


「お前さん、ただ者じゃないだろう? あの動きは、戦い方を知っているやつ……修羅場をくぐり抜けてきたやつの動きだ」


「……」


 俺は、固唾(かたず)をのんだ。


 元傭兵らしい武器屋の親父は、あの時の俺の動きを、冷静に分析しているようだった。


「お前さんは隠しているつもりかもしれないが、俺には、お見通しだ。お前さんは……」


 武器屋の親父の意味深な口調に、俺は、緊張した。


 俺の能力"入力実装(コマンドブースト)"を見抜いたというのだろうか。


(……っ。さすが、元傭兵……)


 俺の内心の焦りに覆いかぶせるように、武器屋の親父が、言葉を放った。


「エクスカリパーの持ち手だったのか」


 元傭兵らしい武器屋の親父の見立ては、的外れも的外れだった。


「さっき、お前さんは、エクスカリパーを掴むことができなかったと言ったが……」


 俺は、武器屋の親父の鋭い眼光を向けられた。


「お前さんほどの力量の持ち主なら、エクスカリパーも使いこなせる……かもしれないな」


 と、武器屋の親父の低く渋い声が、響いた。


 とても真摯(しんし)な顔で真面目な調子で語っているが、聖剣レプリカの話である。


「……エクスカリパー」


 と、俺は、その名を口にした。

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