表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

218/4638

4-7

「俺は、エクスカリパーに選ばれなかった人間ですよ」


 と、俺は、言った。


 武器屋の親父は、一瞬呆気にとられたような顔をしていが、


「くくっ。はっきり言うやつは、嫌いじゃない」


 と、愉快そうに言った。 


「今日は、お願いがあって来ました」


 と、俺は、武器屋の親父に向かって言った。


「昨日クビにしたばかりのやつを、採用にはできんよ。もっとも、お前さんにも、その気はないようだしな」


 と、武器屋の親父は、言った後で、にやっとして、


「それに、あのノーハン商会のやつらをのしちまったお前さんには、冒険者のほうがよっぽどお似合いだろうよ」


 と、続けた。


 どうやら、一昨日のチンピラたちとの騒動の一件を知っているようだった。


 武器屋の親父は、悠然(ゆうぜん)とした態度で、木製の椅子にどかっと座った。


「外があれだけ騒がしければな。俺も、一部始終は見ていたよ」


 と、武器屋の親父は、言った。


「どんぱち派手に暴れていたじゃないか?」


 武器屋の親父は、楽しそうに言った。


「それは……」


 俺は、言い淀んだ。


 確かにあの騒動では、やむをえなかったとは言え、街を騒がせてしまったのは事実である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ