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4-5

「おはようごさいます」


 と、俺は、挨拶をした。


 武器屋の親父は、俺のほうを一瞥(いちべつ)しただけで、商品である武器や防具の手入れをしていた。


 武器屋の親父は、気だるそうに、


「何しに来た?」


 と、聞いた。


 悪気がないのはわかっているが、用件のみをずばっときく、何ともストレートな発言である。


「どうしてもウチで働きたいってか?」


「いえ、違います」


 と、俺は、言った。


「あ?」


 武器屋の親父の顔色が、変わった。


(ぐおおおおっ)


 俺は、内心びくりとなった。


 武器屋の親父は、宿屋の銀月亭の主人の友人ということだが、何だか普通の武器屋の主人には見えない雰囲気があった。


 その迫力に、俺は、日和(ひより)そうになったが、


「俺には、エクスカリパーを掴むことができませんでしたから」


 と、言葉を(つな)げた。


「……ほう?」


 武器屋の親父の目が光った。

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