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4-2

 宿屋の銀月亭での朝食を済ませた後、俺は、ヴィセントの街の中を歩いていた。


 街には、剣と魔法のRPG(アールピージー)世界を彷彿とさせるレンガ造りの建物が、ひしめいていた。


(街の風景も、見慣れてきたな)


 と、俺は、歩きながら思った。


 街は、城郭都市とまではいかないが、立派な壁によって取り囲まれていて、このヴィセントの特徴の一つである。


 壁があるということは、その必要があるということだろう。


 外敵を防ぐためのものと考えるのが、普通である。


 昨日のクエストで街の外に出たかぎりでは、街の外は見晴らしのいい草原が広がっているイメージが強かった。


 ただ、草原から遠くを見れば、森も見えたし、山々も見えた。


 俺のいた世界の常識から想像してみれば、陸の果てには、海もあるのではないだろうか。


 まずは、ヴィセントの街から比較的近いトライデントという街とその先にあるという王都ヨルムレイが、気になるところだ。


(少しずつ、活動範囲を広げていこう)


 街の商業区画を歩いていくと、道具屋、武器屋、洋服屋と、色々な店が、揃っている。


 このヴィセントは、石畳が美しい街である。


 街には、木の骨組みで作られた色彩豊かな家々が、建ち並んでいる。


 街のほぼ中央をつっきって流れている運河も、特徴的だ。


 俺が今歩いている場所は、市街地で、まるでメルヘンチックな絵本に出てきそうなカラフルな家屋が建ち並ぶ地域である。


 現地の人向けと観光客向けの道具屋や武器屋や雑貨店やカフェやレストランなども多く、買い物や食事にも便利そうだ。


 俺は、まずは買い物をすることにした。


 行き先は、決まっているのだ。

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