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6+少P。
これは、強烈な衝撃が生じさせる、掌底打ちである。
コマンド入力も比較的簡単で、手軽に使えそうだ。
6+小K。
これは、鋭い回し蹴りである。
やはりコマンドが簡素なので、6+少Pと同様、使う機会は多そうだ。
236+大K。
これは、自身の周りに風が巻き起こし、凄まじいスピードで躍動する、移動技である。
攻撃技ではないので、攻撃と攻撃の間の連携、不意打ち、相手との距離を詰めたりする、そういうことに使えそうだ。
236236+大K。
これは、格ゲーの超必殺技でよく使われるコマンドで、高位魔法"暴風塵斬"を発動させる。
不可視の暴風の巨大な剣を創り出し、一閃のもとに薙ぎ払う、大技である。
今までに"入力実装"で視えたコマンドは、これだけだ。
コマンドが長いとその分、入力までと技の発動までに時間がかかるという、"入力実装"の弱点もわかってきた。
(後は……)
セドリグ・ノーハンという男性とのやり取りもあった。
セドリグと関係が深いであろうノーハン商会については、明日武器屋の親父から話を聞けば、進展があるだろう。
不意に眠けに、襲われはじめた。
(寝よう……)
俺の意識は、徐々にぼんやりとしたものになっていった。





