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 馬はどうだろう。


 馬と言えば、時代劇のドラマや競馬の実況中継などで、見られた。


(実際、この異世界にきてから、ヴィセントの街でも何回か見かけたな)


 と、俺は、思った。


 馬は、駆けている姿がとても(さま)になっていると思う。


 特筆(とくひつ)すべきは、馬が疾走している時の(ひづめ)のパカラッパカラッという音である。


 俺自身、時代劇は好きで、将軍なのに町にお忍びで出かけて、悪代官や悪徳商人をやっつける、某シリーズのOPが気に入っていた。


 毎週観ていたし、OP(オープニング)テーマは、余裕で口ずさめるほどである。


 チャンバラごっこに興じた経験のある諸兄姉(しょけいし)ならば、頷けるところだろう。


 主人公である将軍が、馬に乗って海岸を駆け抜けるシーンは、秀逸だ。


 ただし、現実問題として、馬に乗って旅をするとなると、そういうふうに常時フルスピードで駆けているわけにはいかないだろう。


 馬が疲れてしまうからだ。


 基本的には、馬にとって無理のない速度で移動するはずである。


 馬車となると、そういう事情に加えて、人が乗っている重たい車を引いていることも勘案(かんあん)する必要がある。


 以上のようなことをふまえれば、馬車での移動距離は、一日あたり40~50kmぐらいではないだろうか。


 かなりざっくりとした試算だが、大きく間違っているとも思えない。


(ヴィセントからトライデントまでは、50kmぐらいか……)


 と、俺は、思った。


 こうやって、実際によく考えてみると、意外と遠いようだ。


 ヴィセントからトライデントまででそれだけの距離があるのならば、その間には、街よりも規模の小さい村もあるかもしれない。

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