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「知ってるよ。ソラ君とひと揉めあった人たちだよね?」
アカリが、そう返した。
俺は、頷いてから、
「どういう組織なんだ?」
と、聞いた。
アカリは逡巡して、父親である銀月亭の主人のほうを見た。
銀月亭の主人は、ゆっくりと頷いた。
そのしぐさから察するに、少し言いにくいことなのかもしれない。
アカリは、歯切れ悪く、
「うちのお客さんでも、ノーハン商会の人がいるし……」
俺は、心中納得した。
(なるほど)
お客のことをあれこれは言いにくいのは、当然である。
「簡単に教えてくれるだけでいい」
と、俺は、言った。
アカリは、少し声のトーンを低くして、
「武器を扱っている団体……かな」
俺は、親指を顎に当てて思案した。
(ノーハン商会……)
武器を売ることを生業としている組織といったところだろうか。





