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3-113

 アカリは、俺のほうを向いて、


「何でもないっ」


 と、快活に言った。


 アカリの表情は、すっかり晴れていた。


 曇りのち快晴といった塩梅(あんばい)である。


「素直でよろしい!」


 と、アカリの朗らかな声が、響いた。


 アカリは、納得したのか、にこにことほほ笑んでいた。


 裸エプロンのくだりからは、どうやら無事に脱することができたようである。


 ここまでの俺とアカリのやり取りを聞いていた、アカリの父親、宿屋の銀月亭(ぎんつきてい)の主人は、笑っていた。


「がっははははは! 災難だったな、ソラ君」


 と、宿屋の主人は、笑いながら言った。


「災難、ですか?」


 俺は、言われた意味がわからずに、オウム返しに聞いた。


 ああそうだよと大きく頷いた銀月亭の主人は、


「アカリのやつが、ご機嫌斜めになったのはな、それなりに理由があるんだよ。わかってやってくれ」


 と、言った。


 銀月亭の主人は、意味深に、笑みを浮かべていた。


「理由、ですか?」


 と、俺は、またもやオウム返しに聞いた。

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