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俺とアカリ、二人ともに息きれぎれである。
カラオケで三曲続けて熱唱したぐらいに息が上がっている。
カロリーも結構消費したかもしれない。
「……はぁっ」「……ふぅっ」
お互いに、呼吸を整えた。
(なるほど)
と、俺は、思った。
アカリの発言も理解できた。
互いに、壮大な行き違いがあるのも理解できた。
「……ソラ君がモテ男君なのはわかるけど、欲望に忠実すぎるのも考えものだよ」
アカリが、たしなめるように言った。
「……エプロン姿とか想像したんでしょう?」
と、アカリは、聞いた。
俺は、肩をすくめて、
「誤解だ。俺にそんなつもりはない」
「ふーん」
じと目のアカリは、納得していないようだった。
「エプロンとか言い出したのは、アカリのほうだろう」
「違うもん。旦那さんのくだりは、言い出したのは、ソラ君だよ」
と、アカリが、言った。





