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3-103

 俺に聞かれたイフは、小さな口をほんの少し開いたまま、俺を見た。


「クエストだよ。さっき、あのセドリグってやつに啖呵(たんか)をきっていたじゃないか」


 と、俺は、苦笑しながら言った。


 イフの瞳に、きらきらとした光が戻った。


「は、はいっ! そうでした」


 イフは、慌てたように俺の言葉を肯定した。


「明日も、クエスト、どうぞよろしくお願いします!」


 と、イフは、はっきりとした口調で言った。


 小柄な身体でガッツポーズをとっているイフを見て、俺は安堵(あんど)した、どうやら少し元気が出てきたようである。


「俺のほうこそ、よろしくな。俺たちのペースで頑張ろうぜ」


 俺は、ぽむぽむとイフの頭に手をやった。


「ひゃう……!」


 イフが、声をあげた。


「どうかしたか?」


 イフは、上目遣いに、


「……やっぱり、ソラは、大胆です」


 と、小さな声で言った。


「そうか?」


 イフの言葉の意味がわからず、俺はそんなふうに聞いた。


 俺たちは、明日冒険者ギルドのロビーで落ち合うことを約束して、解散した。

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