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3-99

 俺は、すぐに思い出した。


 ノーハンという言葉である。


 チンピラたちとの騒動で耳にした言葉だ。


(あのチンピラたちが言っていたのが、トライデントの街のノーハン商会だったな。……こいつと、関係があるのか?)


 と、俺は、男性を見ながら考えた。


「何でも昨日うちの若い(しゅう)が、君たちに迷惑をかけたようだったから、直接謝りたくてね」


 セドリグは、申し訳なさそうに眉をひそめて、


「僕も、このことに関しては責任を感じているし、心を痛めているんだ」


 どうにも形だけの謝罪にしか見えなかった。


 宿題忘れの常習犯が「さーせんー! 次からはぁ気をつけますー」と言い訳している時ぐらいの、うさんくささである。


「その件はもう済んだことです」


 と、イフは、短く言った。


「報告は、受けているよ。何でもバスケットをかかえたイフとぶつかってしまったのが、ことのきっかけのようだね」


 と、セドリグは、言った。


 チンピラAとB及びCが、セドリグに報告したということだろうか。


 そうだとすると、このセドリグという男性は、報告を受ける立場、言いかえれば、チンピラたちの上役(うわやく)というポジションだろう。


 加えて、名のったセカンドネームがノーハンというのだから、ノーハン商会の中でもかなり重要なポストの人間なのかもしれない。


「私も前をよく見ていませんでしたから、非は私にもあります。ですが、その後は……」


「そうだね。彼らが、乱暴な物言いで突っかかってきたんだろう? その点については、彼らも反省しているし、僕からもよく言い聞かせてあるから、安心してほしい」


 セドリグは、イフをさとすように言った。

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