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「なるほどなるほど。言い返してくるかと思ったが、一応の我慢強さはあるのかな?」
そう言いながら、頷いた男性はイフに笑いかけた。
「彼が、イフが選んだパーティーのメンバーだということだけれどもね」
「……何でしょうか?」
イフは、堅い調子で返した。
男性は俺を値踏みするように一瞥した。
ふうんと鼻をならした男性は、肩をすくめながら苦笑した。
「あまり頼りにはならなさそうだねえ」
と、男性は、ゆっくりと言った。
「そんなことはありません! ソラは、立派な……」
イフが話しているのを、男性は困ったようにほほ笑みながら、片手で制した。
「メンバーも選べないようじゃあ、君は、やはり冒険者には向いていないんじゃないのかな?」
「それは……」
男性が、たたみかけるように、イフの言葉をさえぎった。
「いい加減、会長を困らせるようなことはやめたほうがいい」
「何なんだ、あんた?」
男の一方的な態度に、俺は我慢できずそう言った。
俺のことが言われるのは、構わない。
ただ、イフのことを悪く言われることには、俺は我慢がならなかった。
詳しい事情はわからないが、男性の態度はどうにも身勝手すぎるように思えた。





