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 ポケットチーフには、いくつかの挿しかたがあったように、記憶している。


 もちろんネットで(あさ)った程度の浅薄(せんぱく)な知識だし、この異世界にそのまま当てはまるのかは別の話である。


 四角形に畳むスクエア・フォールド、これはスタンダードかつ鉄板のスタイルである、ゆえにビジネスシーンでよく用いられる。


 三つの山ができるように畳むスリーピークス、これはフォーマルな雰囲気を出すときにぴったりだ。


 膨らみを持たせるパフド、これは華やかさに重点をおいたスタイルである、ゆえにパーティーシーンなどでよく用いられる。


 パフドの上下を逆にしたクラッシュド、胸元に花が咲いたようにも見えるスタイルである、パフドと同類系とも言われる。


 この辺りが代表的なスタイルである。


(何で俺はこんなこと知っているんだろうな)


 と、俺は、思った。


 後から思い出したことなのだが、学校の文化祭の演劇で見たサラリーマン役のスーツが妙に大人びて見えたので、突発的に興味がわいて、スーツまわりの知識をネットで漁ったいたからだった。


 目の前の男の挿しかたは、パフドだった。


 男性は、演劇のパーティーシーンから飛び出してきたように、エレガントというか洒脱(しゃだつ)な雰囲気を(かも)し出していた。


 ざっくり言ってしまえば、イケメンの部類に入るだろう。


 イフの対応からするとどうやら顔なじみのようだが、イフの態度が気になった。


「こんばんは」


 いずれにしてもと思って、俺は会釈をした。


「こんばんは。君が、イフのパーティーのメンバーかな?」


 と、男性が、聞いた。


「そうです」


 と、俺が答えた。

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