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3-80

「お疲れさま!」「お疲れさまです!」


 俺とイフは、見事にハモっていた。


 クエスト達成のお祝いで、冒険者ギルドに併設されている酒場兼食堂で、ささやかな打ち上げを(もよお)していたのである。


 夜ということもあり、酒場は冒険者たちでいっぱいで大盛況だ。


 酒を飲んで陽気な気分になっているグループも、多いようだ。


 ぐるっと見回した俺は、


(……ラテュレは、来ていないみたいだな)


 チニチニの花の調達のクエストの達成による報酬は微々たるものであるが、達成したことに大きな意味があるのだ。


 スライムの大群との戦闘など色々あったが、俺たちのパーティーのはじめてのクエストとしては、上出来ではないだろうか。


 俺は、この異世界で酒を飲める年齢ではないらしく、ソフトドリンクで乾杯である。


 当然イフも同じだ、オレンジジュースのような飲み物を注文していた。


「ソラ。乾杯の挨拶をお願いします」


 と、イフは、グラスを前につき出して言った。


「俺が、言うのか?」


 イフは、もちろんですと生真面目な調子でガッツポーズをとって、


「びしっ! と決めてもらえると嬉しいです」


「じゃあ……俺たちの初陣(ういじん)の成功に乾杯!」


 俺は、そう言ってグラスを傾けた。


「乾杯っ!」


 イフも、ノリノリでグラスを傾けた。

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