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3-60

(調達系のクエストか)


 と、俺は、考えた。


「場所は、このヴィセントの街から出て街道沿いに三ロキルトーメほどにある草原でのチニチニの花の調達です」


 この異世界の長さの単位は、ルトーメである。


 後でわかったことなのだが、一ルトーメは、だいたい一メートルに相当する。


「草原か。どんな場所なんだろう?」


 イフは、そうですねとクエストの張り紙を注視(ちゅうし)しながら、


「現地に行ってみないと断言はできませんが、この地方に広がっている草原ですから、草に覆われて木がまったくないかまたはほとんど存在しないと思います」


 と、言った。


「それなら、見晴らしはよさそうだな」


 見晴らしがいいか悪いかは、結構重要なような気がした。


「はい。部分的に丈の高い植物が自生しているところもありそうですが、基本的には何か起きたとしても対処はしやすいと思います」


 と、イフは、言ってから、


「注意書きも、読んでおきます。『なお収集地は、スライムおよびゴブリンの生息地である。気をつけされたし』、とあります」


「モンスターが、出るのか?」


 と、俺は、聞いた。


 俺の声は、少しこわばっていたかもしれなかった。


 いよいよモンスターと遭遇するのかもしれないという実感に、手のひらに汗を感じた。


「その可能性があるということです」


 と、イフは、言った。

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