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俺は、少し気疲れしながら、
「もう少しまともなものはないのか?」
と、自問するように言った。
チェックした二件のクエストについて、俺たちのパーティーとのマッチングで言えば、まさに二連敗の状況である。
三連敗、空振り三振は何としても避けたいと思うところである。
「あれなんかは、ギルドの訂正が入っているんじゃないか?」
「あれですか?」
イフは、小さいな身体で背伸びしながら、掲示板の上のほうにある張り紙を指さした。
「そう、あれだ」
俺は、気を取り直して、そう相づちをうった。
俺とイフはあれという指示語を連発していて、忖度の連続コンボである。
ギルド直々の訂正が入っているのならば、お役所感があってよさそうな気がしたのだ。
修正と言っても、元の文に二重棒線で訂正が入って、その上に書き直した文が書かれているという、簡素なものだ。
「『なぎ払え! 戦い抜け! 絶体絶命決戦クエスト!』とあります。討伐クエストですね」
と、イフが、言った。
(絶体絶命の言葉が気になるけど、今までのに比べると、これは期待できそうだな)
と、俺は、思った。
根拠のない期待感に後押しされた俺は、
「随分と刺激的な言い回しだな。ちなみに、ギルドの訂正前はどんな感じなんだ?」
「『ファッ○ユー! ○ァッキンユー! ふわっ○ゆー!』ですね」





