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3-54

 掲示板の前に来ると、所狭しと張り紙があった。


 俺たち以外の冒険者たちも、掲示板のクエストをチェックしているようである。


 数人で固まって相談しているグループもあった。


 俺たちのようなパーティーなのかもしれない。


(さて……)


 改めて掲示板に目をやった。


 文字を読めないから何とも言えないが、張り紙は随分とバリエーションに富んでいるようである。


 それと言うのも、やたらポップ調のものもあれば、やけに事務的で無機質なもの、切実な感情がそれとなく伝わってくるものなど、千差万別だ。


「イフ。俺は、文字が読めないんだ。読んでもらえると助かる」


 俺は、正直に言った。


「わかりました」


 イフは、頷いた。


「クエストと一口に言っても、色々とあるんだな」


 イフは、俺の意を汲んだように、


「雰囲気がそれぞれ違うでしょう?」


 と、聞いた。


「俺も、それは感じたよ。個性があるっていうのかな」


 学校の掲示板の告知のような公的なフォーマルなニュアンスが伝わってこないのだ、もっと個人的な空気を感じるのである。


「この張り紙は、基本的には、クエストの依頼者が書くものなんです。たまに、ギルドによる修正も入りますが、原則として原案のままなんです」


 と、イフは、言った。

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