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宿屋の銀月亭の看板娘のアカリが持たせてくれたものだ。
「昼飯はみつくろってもらったんだ。そこの酒場で食べるのは、クエストをこなしてからの夜の楽しみにとっておこうぜ」
と、俺は、言った。
タイム・イズ・マネー、すぐやる課だ、動くなら早いほうがいい。
「わかりました。では早速クエストをチェックしてみましょう」
イフは、しっかりと頷きながら言った後で、こそっと、
「……思いきりもよくてかっこいいですね」
「何か言ったか?」
イフは、ぶんぶんと否定するように両手を振った。
「い、いえっ! 何もっ」
「ああそうだ。はじめてのクエストだから、あんまりきつくなさそうなやつにしよう」
「……そんなところは思いきりよくてかっこよくないです」
「何たって?」
イフは、少しうなだれて、
「……ソラはかっこよくないですと言いました」
「おい。なかなか辛辣だぞ」
「正直なだけです」
イフは、仕切り直しという調子で、俺に向きなおって、
「クエスト掲示板に行ってみましょう」
「オーケー」





