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「ココノエさんのこれからの伸びしろに期待大です。こちらの書類は、承認の印を押して当ギルドで保存しておきます」


 と、マーシャルは言って、羊皮紙に朱色のスタンプを押した。


 イフは、何か言いたそうにしていたが、ぐっとこらえたようにして、それ以上は何も言わなかった。


 数十分すると諸々(もろもろ)の書類の手続きが終わって、俺の冒険者ギルドへの登録とイフとのパーティーの登録が完了した。


「がんばってくださいね。応援していますよ」


 笑顔のマーシャルに見送られて、俺たちは受付をあとにした。







 何だかんだで、午前中が終わろうとしていた。


 冒険者とパーティーの登録に、予想以上に手間がかかったようである。

 

 市立病院に行った時に待ち時間で半日ぐらい余裕でかかる感覚に近かった。


「ソラ。どうしますか?」


 と、イフが、聞いた。


「そろそろお昼の時間ですが、何か食べていきますか?」


 イフは、酒場のほうを見やった、なるほど食堂も兼ねている様子である。


 冒険者たちと思われる面々が、談笑しながらうまそうに食事をしていた。


 ぱっと見たところ、定食のようなセットのものを注文している冒険者が多いようである。


 ボリュームも多めでうまそうだ。


 何気なくカウンターに目をやると、ラテュレの姿はなかった。


 俺は、携行したおにぎりの包みをイフに見せた。


「昼は、これにしよう」


 と、俺は、言った。

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