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3-50

 マーシャルは、冒険者ギルドの受付という立場もあるから"六芒星測定(ヘキサゴンメーター)"の測定の結果がきちんと出て安心しているようだった。


「よかった。ラテュレ様が言われたように、魔方陣のエラーだったのですね」


「みたいですね」


 ここは話の流れに乗っかっておくことにした。


 ラテュレの言葉を鵜呑みにしたわけではないが、また俺自身とてもそうもおもえないのだが、もし仮にラテュレが指摘したように本当に俺が"六芒星測定(ヘキサゴンメーター)"魔方陣をはみ出すほどの規格外の力をもっているのだとしたら、それが原因で大騒ぎになるかもしれないからだ。


 だからこそ、ラテュレはいわゆる無難なステータスを仮装したのだろう。


 それならば、波風をたてるのは得策ではない、今は地盤固めだ。


「イフさんが言うように、ココノエさんの昨日の騒動での活躍ぶりからすると、少し階級(ランク)は低いようにも思えますが、これが正確な測定結果となります」


「わかりました」


 と、俺は、返事をした。


「初回登録時でEEE(トリプルイー)というのは、なかなかのものですよ」


「もう少し具体的に言ってもらえると助かります」


 と、俺は、言った。


 この階級(ランク)はこのくらいであの階級(ランク)はこのくらいという、ここである程度具体的なイメージを持っていたほうが、今後も何かと動きやすいだろう。


 EEE(トリプルイー)は、全部で十九ある階級(ランク)の内の上から数えて十四番目である。


 はたしてどのくらいのものなのだろうか。


 そうですねとマーシャルは腕組をしながら、


「スライムが五十匹出てきてもやっちゃらですね! 無双できます!」


 無双という言葉自体は、嫌いではない。


 しかし、マーシャルの言う無双はどこかピントがずれているような気がした。

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