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ほほ笑んだラテュレは、こんなところねと言ってから、
「よし! 魔方陣のエラーを取り除いたわ」
ラテュレは、周りに聞こえるように、大きめの声で言った。
「それじゃあね」
と、ラテュレは、手を小さく振った。
ラテュレに目配せされた俺は、羊皮紙を持って受付まで戻った。
イフとマーシャルは、羊皮紙の魔方陣の中に描かれた六芒星をまじまじと見た。
「はっきりと出ていますね……」
と、イフが、感心したように言った。
マーシャルも、ほっとしたように、
「やはり、ラテュレ様が言うようにエラーだったようですね」
と、言った。
「それだと、階級はEEEといったところかしらね」
カウンターのラテュレの言葉に、受付にいるイフは、
「でも、あの時のソラは、もっと……」
と、ためらいがちに言った。
ラテュレは、イフの言葉を遮るように、
「詳しい事情は知らないけれど、その"六芒星測定"は正確よ」
と、きっぱりと言った。
きっぱりとしれっと言ったのだが、真実は八百長の根拠のない適当なステータスである。





