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3-49

 ほほ笑んだラテュレは、こんなところねと言ってから、 


「よし! 魔方陣のエラーを取り除いたわ」


 ラテュレは、周りに聞こえるように、大きめの声で言った。


 「それじゃあね」


 と、ラテュレは、手を小さく振った。


 ラテュレに目配せされた俺は、羊皮紙を持って受付まで戻った。


 イフとマーシャルは、羊皮紙の魔方陣の中に描かれた六芒星をまじまじと見た。


「はっきりと出ていますね……」


 と、イフが、感心したように言った。


 マーシャルも、ほっとしたように、


「やはり、ラテュレ様が言うようにエラーだったようですね」


 と、言った。


「それだと、階級(ランク)EEE(トリプルイー)といったところかしらね」


 カウンターのラテュレの言葉に、受付にいるイフは、


「でも、あの時のソラは、もっと……」


 と、ためらいがちに言った。


 ラテュレは、イフの言葉を遮るように、


「詳しい事情は知らないけれど、その"六芒星測定(ヘキサゴンメーター)"は正確よ」


 と、きっぱりと言った。


 きっぱりとしれっと言ったのだが、真実は八百長の根拠のない適当なステータスである。

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