表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

128/4633

3-44

「あ、ジジイというのは、私のお師匠様の大賢者グローシスのことね」


 ラテュレはあっけらかんとした調子で言うので、俺は呆れて、


「……口が悪いな」


「あら。少しぶっ飛んでいるほうがかわいいって言うじゃない?」


「いや、言わんと思うぞ」


 と、俺は、ツッコんだ。


「こんなに清楚でかわいらしい美少女が少し言葉が悪いのって、アンバラスで逆に萌えポイントじゃない?」


「清楚じゃなさそうだし、言葉が悪いのは良くないし、萌えポイントとやらは少なくとも俺にとっては当てはまらないぞ」 


 ぼんやりと感じたのは、ラテュレという少女はこんな造語があるのかはわからないが、薔薇系女子だということだ。


 外見は素晴らしいが(とげ)が増し増し盛りの扱いが難しいタイプではないだろうか。


「ふーん」


 ラテュレは、俺のほうをじっと見た。


「何だよ?」


「私がかわいいってところは、否定しなかったわね?」


「そこはその通りだろ」


 ラテュレが俺の顔をまじまじと見てくるものだから、距離がとても近い。


「なかなか攻めているわね。攻められるのは、嫌いじゃないわ」


 ラテュレは、にっこりと笑った。


 俺は、ラテュレの言葉の意味がわからず目を細めた。


 ラテュレの呼吸が頬にかかるし、髪からだろうか、花を思わせるいい香りがした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ