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3-41

「イフも知っていたんだな。大賢者の一番弟子」


 俺は、こそっとイフに言った。


「ラテュレ様ですよ」


「名前よりも、大賢者の一番弟子のインパクトが強いんだよ。それに、大賢者って言ったら、渋カッコいい爺さんのビジュアルを思い浮かべるし、その一番弟子があんなにちんまりした子っていうのも……」


「失礼です」


「すごそうなのは、わかった」


「すごそうではなくて、すごいんです。冒険者で知らない者は、いないと思いますよ。ただあんなに若いかただとは、私も知りませんでしたけど……」


「若いって、言いかた、どう見ても君とおなじくらいの女の子だぞ」


「……そこは意外でしたが、魔法の才能に年は関係ありません」


 俺が小声でイフとやり取りしていたのを、相手は耳ざとく聞いていたようで、


「定期視察で、この街にきていたの。でも、この私のことを軽んじるような、あなたのようなふととぎ者と会うなんて、想定外だし少し不愉快ね」


 ラテュレの言葉に、俺は心中頷いた。


(そういうことか)


 と、俺は、思った。


 このヴィセントの街をどうこう言うつもりはまったくないが、大賢者の一番弟子という肩書の者が、支部的な位置づけのこの冒険者ギルドにいるのが、腑に落ちなかったのである。


「あなたたちは、魔方陣が機能していないことに騒いでいたようね」


「は、はいっ」


 イフが、こくりと首を縦に振った。


「原因は、大体わかるわ」


 ラテュレは、瞑目してさらりと言った。

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