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 俺は、何だかほっとしていた。


 カテゴライズすることはあまり好きではない。


 男性はこうだろうとか女性はこうだろうとか、この人はおとなしい顔つきだから性格もおとなしめだろうとかこの人はきつい顔だから性格もきつめだとうとか、血液型がこうだから性格もこうだろうとか、色々なケースが考えられるだろう。


 そういったカテゴライズは、カテゴライズしている当人の独断と偏見が少なからず含まれていると思われる。


 しかし、ラテュレという女の子が見かけ相当の飲み物を飲んでいるという事実に、女の子とジュースという組み合わせに、容姿と行動がよく合っていることに、俺はほっとしていたのだ。


「それで、あの人はすごい人なんですか?」


 と、俺は、マーシャルに聞いた。


 マーシャルが、様付けしている理由が知りたかったのである。


 マーシャルの眼鏡が、きらりと光った。


「すごいも何も、ギルド全体で公認されている"六芒星測定(ヘキサゴンメーター)"をつくった大賢者グローシス様の一番弟子ですよ」


 と、マーシャルは、興奮気味に言った。


(大賢者……スケールが一気に大きくなったな)


 俺は、黒髪ツインテールの女の子を見た。


「……うむ」


 俺は腕組みをしつつ唸っていた。


 やはりどう見てもかわいい女の子で、マーシャルの言っている肩書にイメージを寄せていくのが難しかった。 


「……何でそんなすごいやつが、ここにいるんだ」


 俺は、イフに声を低めて話しかけた。


 イフは、俺と目を合わせながらとまどったように、


「……そんなのわかりません。私だって、ラテュレ様を見るのは、はじめてなんです」

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