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3-39

「騒々しいわ」


 俺たちの後ろから、静かな凜とした声がした。


 声の主は、受付のすぐ近くに酒場が併設されているのだが、受付に一番近い端のカウンターの席に座っている人物だった。


 もっと詳しく言うと、黒髪碧眼(くろかみへきがん)の少女である。


 年は、イフと同じくらいかもしれなかった。


 イフとは対照的な、長い黒髪のツインテールと意志の強そうなツリ目が、目を引いた。


「あなたは、A級冒険者の魔法使いラテュレ・メソッド様……?」


 マーシャルが、何とも説明チックに、その少女の名を呼んだ。


 敬称を付けて呼んだということは、マーシャルより高い立ち位置の人物なのかもしれなかった。


 しかし、予備知識がなければ、普通の女の子にしか見えない。


 しかも、ウイスキーのような酒をあおっているカウンターの男たちに混じって、少女が飲んでいるのは、オレンジ色のかわいらしいものだ。


 カクテル派なのかもしれない。


(いや。問題は、そこじゃないな)


 と、俺は、自身にツッコんだ。


 そもそもイフと同年代と思われる女の子が、堂々と酒を飲んでいるのは、どういうことだろう。


 少女は、くいっとグラスの残りを飲みほすと、カウンターのマスターに向かって、


「おかわりをいただけるかしら? おなじものを。アルコール抜きでね」


「……だよな」


 と、俺は、呟いていた。


 非常にさまになっている物言いだか、その実体はどうやら単なるジュースの追加オーダーのようだ。

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