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3-35

 俺は、内心の焦りがもれ出ないように平静を装いつつ、


「……測定なんだが、俺はいいかな、なんて思ったりしていたりだな……」


 極力さりげない感じで言った俺に対して、イフとマーシャルは、鳩が豆鉄砲をくらったような表情である。


「何を言っているんですか? 測定しなければ、冒険者登録すらできないんですよ?」


 まったくもってイフの言うとおりである。


 だが、ここで簡単に引き下がるのも野暮だ。


(食い下がることは、別にまずいことじゃない)


 と、俺は、思った。


 何事も一度は反駁(はんばく)するのも悪くないというのが、俺の持論だ。


 いかにもな調子で語ってみたが、要は、当たって砕けろもしくはダメで元々である。


「測定の仕組みは理解したんだし、まあ……人生色々、事情も色々あるんだよ」


 自分で言いつつ、苦しまぎれで説得力のない言い訳だ。


「痛いのが苦手だったりするのですか?」


 マーシャルが、冗談半分な調子で聞いた。


「ははは。そんなことあるわけないでしょう。これでいいのかな」


 俺は、会話に合わせるように、刃物で指に傷をつけていた。


 テンパっていたから、思わず会話の流れにのってしまったのだ。


 俺の傷の入った指から、漫画のようにぶしゃあと血が噴き出した。


(……って、血ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!)


 俺は、心の叫びをあげていた。

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