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イフの尖った六芒星については、これが普通なのだろう。
得意分野とそうでない分野があるのは、当然だ。
イフについて言えば、精神力特化型で物理攻撃と物理防御にやや不安が残る、そのような評価になるのだろう。
がんがん表立って戦う物理アタッカーの前衛型というよりも、後方支援を得意とする魔法アタッカーのような後衛型、といった感じなのかもしれない。
理論上の上下左右対称の綺麗な六芒星は、何でもソツなくこなすオールラウンダーということだろう。
「"六芒星測定"と呼ばれています」
と、マーシャルは、言った。
測定方法としては、視覚的にとっつきやすいしわかりやすい仕様だ。
(しかし……)
それを歓迎できるかどうかは、全く別問題である。
「次は、ソラの番です」
新しい魔方陣が描かれた羊皮紙が、俺の前に置かれた。
(きたああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ!)
俺は、内心叫んでいた。
空前絶後、絶体絶命のピンチである。
血液検査の苦い思い出と注射器のイメージ図が、頭の中を走馬灯のようにかけ巡った。
しかも、指を刃物で切るなど、アンウェルカム、お断り案件である。
「……ソラ、どうかしましたか? 顔色が悪いですよ?」
イフが、俺の顔を覗き込んだ。
「……いや。何でもないぞ」





