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3-24

「あら。タイミングばっちりじゃないですか」


 と、マーシャルは、合いの手を入れるようにいった。


「たまたまですよ」「い、いえっ」


 またもや発声タイミングが、かぶったようである。


 俺は、お先にどうぞという具合にイフに手をさし出すと、イフも、同じ具合に俺に手をさし出したものだから、指の先同士がこつんとぶつかりあった。


「ごめん」「ごめんなさいっ」


 俺と少し赤面したイフの目と目が合った。


 何ともふわっとしたコントでもやっているような感じだ。


 そんな俺たちのやり取りを見ていたマーシャルは、くすくすと笑って、


「はいはい。リア充おつです」


 と、言った。


(……何かこの人意外とノリがいいな)


「それだけタイミングばっちりということは、相性はよいのだと思います」 

 

 確かに、タイミングはばっちりかもしれないが、言っている内容は、二人ともお互いに明後日(あさって)の方向を向いている模様だ。


 マーシャルは、眼鏡のフレームに手をやって、


「それでは、そろそろ本題に入ります」


「はい」


 と、俺は、返事をした。


 俺は、自分の声が少し上擦(うわず)っているのがわかった、緊張しているのだろう。


「ココノエさん。あなたの基礎能力を測定します」

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