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3-16

 ギルドに着く前にイフから通り一辺倒(いっぺんとう)の説明は受けていたので、ギルドでの受付での手続きも、スムーズだった。


「ココノエ・ソラさんですね?」


 と、受付の女性が、言った。


 フレームなしの眼鏡がよく似合っている知的な感じの女性である。


 俺とイフは、顔を見合わせた。


 なぜこの女性は、俺のことを知っているのだろうか。


「その恰好は、ヴィセントでは見かけませんからね」


 と、受付の女性は、ほほ笑んだ。


 俺は、自分の学生服を見た。


 確かに、この異世界においては、俺のこのいでたちは奇異に見られるかもしれない。


「知っていますよ。隠しても無駄です」


 受付の女性の眼鏡が、きらりと光った。


 俺は、思わせぶりな言葉に、緊張した。


「ソラ……?」


 イフが、不安げに俺を見た。


 受付の女性は、一呼吸おいた。


 俺とイフと受付の女性のトライアングルの空間に、じんわりとした緊張の空気が(はし)った。


「あなたの服は……その見たこともない装飾そして刺繍された紋章……そう、聖騎士(パラディン)が装備していたという伝説の防具、"紫紋の聖服(パープルパラディン)"……ですね?」


 とんでもなく中二心をくすぐるニュアンスの名前の登場である。


 しかし、名前以前の問題がありすぎると思われた。

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