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初日の終わりと学校

 龍はミラ達3人を見送った後は、森の中でゴブリンと対峙しながらスキルレベルとレベルを上げる事にした。そして最終的には以下の感じになった。


名前:(´・ω・`)

種族:ヴァンパイア

レベル:10

HP:103

MP:94

STR:106

INT:90

DEX:113

AGI:99

スキル>

・剣術Lv7 ・アクロバットLv6 ・武器防御Lv8 ・詠唱短縮Lv6 ・蹴技Lv6

・魔力探知Lv8 ・気配遮断Lv5 ・錬金術Lv3 ・闇魔法Lv6 ・幸運LvMAX

確定スキル>

・眷族Lv1


(初日にしては中々頑張った方だと思う。それにしても眷族かー、どうせならラノベみたいに狼に乗ったり、スケルトンと一緒に戦ったりしたいな・・・北の草原と森には狼系の魔物やスケルトンはいなかったしなー、明日は南か東を探索するとしよう。)


 そう思いながらログアウトしようとメニューを起動するとメッセージが来ていた。メッセージを開くとそこには以下のような事が書かれていた。


From運営


露店に販売されていたアイテム『まずいポーション』及び『良いポーション』が売れたことをお知らせいたします。露店メニューより売り上げを受け取って下さい。


 と言う内容のメッセージが来ていたため、龍は露店メニューから売り上げの220Pを受け取り、その後ログアウトを行った。


―――…――…―――


 次の日、龍は学校にいた。RROのサービスが開始された昨日は日曜日で月曜日だから学校である。ちなみに朝に美月にレベルが10になったと言ったら「おにいちゃんのばかあああああ」と言って泣かれてしまった。俺何か悪いことしたのかな?


 朝にそんな事がありながらも今は昼休みの御飯の時間である。龍はいつもつるんでいる相楽(さがら) 洋平(ようへい)(やなぎ) 秀介(しゅうすけ)と3人でご飯を食べていた。


「そう言えば龍、RRO買ったんだって?」


 洋平が龍に尋ねる。


「おぅ。昨日は楽しかったぜ、帰ったら速攻ログインだな。洋平こそ買えたのか?」


「俺も何とか購入できたぜ。秀はどうだった?」


「もちろん僕も買ったよ。そう言えばみんなの種族は何にしたの?」


「俺は純粋に戦闘を楽しみたいからな、もちろん戦闘特化のオーガにしたぜ」


「流石戦闘狂の洋平だな。俺はレア種族のヴァンパイアだ」


「剣ヶ崎君羨ましいな。僕はいつものように生産特化のドワーフだよ」


「げっ、やっぱりマッドサイエンティストの名は伊達じゃねぇな」


 龍の友達である洋平はバトルホリック、秀介はマッドサイエンティストと言う2つ名を別のゲームで呼ばれていた。そして3人でワイワイとRROの話をしていると昼休み終了のチャイムが鳴って、皆席に戻った。もちろん席に戻る前に今日一緒に狩をする約束をする。そしてそんな3人を見ている1人の女性の視線に3人は気付かなかった。


―――…――…―――


 放課後、全ての授業を終えた龍と洋平と秀介は3人で帰ろうとしていた。そしてそんな龍達に声を掛ける女性がいた。


「剣ヶ崎君、ちょっと良いかな?」


「ん?委員長か、どうかしたか?」


 委員長と言われた女性。彼女は水無月(みなづき) (しずく)と言って、龍達のクラスのクラス委員長をしている。彼女を一言で言うのであれば完璧である。他校の人からも告白され、尚且つ校内にはファンクラブが存在、尚且つ街を歩けばモデルにしょっちゅうスカウトされるほどの整った容姿を持っている。そして成績は常に学年トップ、さらに武術も出来るととにかく完璧である。そんな彼女が突如男子に話しかけてくるなんて普段から考えると有り得ないに等しいのだ。


「あれ?龍何か悪い事でもしたのか?」


「相楽君じゃあるまいし、それはないと思うよ」


「ちょ、秀、それどういう意味だ!?」


「そのまんまだよ?」


 じゃれ合う2人。放置しておけばおさまると思っていたが、どんどんエスカレートしていく。それに耐えきれなくなった龍は声を上げた。


「あぁーー、2人とも落ち着く!とりあえず俺委員長に呼ばれたから、2人とも先帰っててくれ、待ち合わせ場所は北の門な」


「「了解」」


 その言葉と共に2人は先程の言い争いを続けながら帰って行った。


「わりぃな時間取らせて。んで委員長どうしたんだ?」


「そのー・・・場所を変えない?あまり聞かれたくない話なの・・・」


 そう言って少し頬が赤く染まる雫。


「ん?んじゃあ屋上で良いか?」


「うん。行こう?」


「わかった」


 龍と雫は2人で屋上へと向かった。


―――…――…―――


「委員長、話ってなんだ?」


 屋上に着いた龍は早速雫に尋ねる。


「えっとね・・・剣ヶ崎君RROってゲームの話を昼休みにしてたよね?」


「ん?あぁ。何かまずかったかな?」


「違うの・・・私ね、両親の知り合いからRROをやって感想を教えてくれって言われたんだけど、何をどうしていいかわからないから困ってたの。そしたら剣ヶ崎君たちがRROの話をしてたからこうやって声を掛けたの」


 少しもじもじしながら雫が龍に言う。


「なるほど、要は俺にRROのやりかた的な物を教えて欲しいと?」


「うん!お願いできるかな?」


「それなら俺より適任なやつがいるぜ、ちょっと待ってろ。あ、それとこれ内緒な?」


 そう言って龍はポケットから携帯を取り出す。そしてある番号に電話を掛ける。しばらくすると相手が出た。


『もしもし?おにいちゃん?どうしたの?』


「あぁ、美月か?今学校にいるか?」


『今はねー、門の所かな?』


「頼みたい事があるから屋上に来てくれないか?」


『りょーかい、すぐ行くね!』


 そう言って電話が切れた。


「俺が教えるよりも同じ女の方がやりやすいだろ?美月なら色々詳しく教えてくれるから最適だと思うぜ」


「うん、ありがとう!それよりも美月さんって女の子は剣ヶ崎君の彼女さん?」


「ぶはっっ、違ぇよ!美月は俺の妹だ」


「へぇー、剣ヶ崎君って妹さんがいたんだ」


 そんな感じでたわいもない話をしていると屋上の扉が開かれて、中から美月が出て来た。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


今回の話で書き溜めがなくなりました。そのため次回は少し遅れると思います。


そして次回の内容は本編にはあまり関係の無い話を挟む予定です。

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