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ポーションを作ろう!

今回は調合がメインです。


修正>


錬金術のLvが上がる表記を忘れていましたので、追加しました。

 現実へと戻った龍の目の前にあったのは見慣れた白い天井、つまりは自分の部屋の天井であった。


「おにいちゃん、晩御飯だよー」


 美月の呼び声が聞こえたため、美月の居るダイニングへと向かった。


―――…――…―――


「おにいちゃん、RROどうだった?」


 ご飯を食べながら美月が尋ねてくる。しかもほっぺにご飯粒を付けてだ。


「超面白かったな。美月の方こそどうだったんだ?」


「超楽しかったよ!早くご飯食べた後ログインしたいよ!」


 お互いにRROは満足いくほど楽しめているらしい。


「そうか、南の草原はどんな感じだった?」


「とにかく人がいっぱいいたね、でもゲームになれるためには良い場所だったよ。晩御飯の後はおにいちゃんがいた北の草原に向かう予定だよ!」


 美月の話によると南の草原には今日初めてログインしたプレイヤーがわんさかいたらしくフィールドがプレイヤーでごった返していたらしい。


「そうか。俺も北の草原でもう少しレベルを上げてから草原の先の森に向かう予定だからニアミスするかもな」


「そう言えばおにいちゃんレベルは今いくつ?」


「確か6だよ」


「ふぇ!?おにいちゃんレベルあげるの早すぎでしょ!私だってまだ4なのに・・・」


「レベルなんてすぐ上がるって」


「ぶー、おにいちゃんに負けないよう頑張るもん!御馳走様でしたー、おにいちゃん、また後でね?」


「あぁ。っと俺も御馳走様でした。飯うまかったぞ」


「ありがと、おにいちゃん。食器は水に浸けといて」


「りょーかい」


 食器を水に浸けた龍は部屋へと戻り再びRROにログインした。



―――…――…―――


 RROにログインした龍はまず工房に向かう事にした。工房とは生産を行うための建物でお金を払う事により設備を借りる事が出来る建物である。龍は昼に採取した薬草でポーションを作る予定であった。夕飯の前にポーションを2本浪費したので練習もかねて4本作る事にした。


 工房へと着いた龍は受付のNPCに話しかけた。ちなみに利用料は30分で10Pだったので龍は1時間分調合系の部屋を借りる事にした。


 工房の部屋には大きく分けて鍛冶用の部屋、調合用の部屋、調理用の部屋、ただの広い部屋の4種類が存在する。鍛冶用の部屋は武具を作るために利用して、調合用の部屋は薬品、調理用は食品、ただの広い部屋は様々な用途の使い方が出来る部屋と言った具合だ。


 調合用の部屋へと入った龍はまずポーションの作り方を調べる。ちなみに作り方は以下の通りだ。


1:薬草をすりつぶす。

2:すりつぶした薬草を水と一緒に火にかける。

3:薬草と水にスキルを発動させる。


 龍は1本目は作り方通りに作成する。すると以下のようなポーションが作成できた。


――――――――――


名前:ポーション 品質:3


市販品のポーション。


効果:HPを20回復。

作成者:(´・ω・`)


――――――――――


 次に龍は少し工夫をすることにした。まず最初に薬草をすりつぶす際に雑草(※本人は薬草のつもり)を一緒にすりつぶしてみて、尚且つ水の方も薬草と雑草をすりつぶしたものを入れる前に雑草(※本人は薬草のつもり)を入れて沸騰させた。そして若干黄緑色になった水に薬草と雑草を混ぜたものを入れてみた。すると以下の物が出来た。


――――――――――


名前:まずいポーション 品質:2


名前の通り市販品に比べてまずい。見た目と効果は変わらない。


効果:HPを20回復。

作成者:(´・ω・`)


――――――――――


(あれ!?まずいポーション?もしかして薬草の中に偽物が混じってる?)


 そう考えた龍は残っている薬草全てを見た。すると薬草と思っている草の中に2つだけ葉っぱの裏が白い草があった。龍は葉っぱの色が緑色の方を薬草と信じてポーションを作ってみた。ちなみに作り方としては、まず薬草をすりつぶして、先程同様に沸騰している水の中に薬草を入れてしばらく沸騰させる。その後に水の中の薬草を取り出してすりつぶした薬草を入れてスキルを発動した。すると以下のポーションが出来上がった。


――――――――――


名前:謎の水溶液『W』 品質:?


名前の通り謎の水のようなもの。どんな素材でどうやって作られたのかが全て謎。俗に失敗作とも言う。


効果:状態異常毒、麻痺、混乱、眩暈をそれぞれ使用者に10%の確率で付与。

作成者:(´・ω・`)


――――――――――


(なんか危険な液体出来た・・・という事は葉の裏が緑色の草は薬草ではない謎の草(※鑑定すれば雑草と出ます)と言うわけだな)


 龍はしっかりと雑草と薬草を区別した後は、先程と同様の工程を薬草で行った。すると以下のポーションが出来上がる。


――――――――――


名前:良いポーション 品質:4


市販品に比べて高い性能を誇るポーション。


効果:HPを30回復。

作成者:(´・ω・`)


――――――――――


(お、これは当たりだな。売ったら良い値段になりそうだな)


 そう考えると頭の中にポーンと言う音が響く。そして以下のメッセージが半透明のプレートに書かれていた。


――――――――――


錬金術のLvが2上がりました。


――――――――――


 3種類のポーションと謎の水溶液を作り上げたところで、龍の錬金術のレベルが2上がり、それと同時にちょうど終了時間5分前となった。龍は部屋を出て受付に終了を伝えて工房を後にした。その後龍は街の市場へと向かった。そしてメニューを開き露店の項目をタップする。露店とは市場で行う事の出来る販売のシステムで、自らが作った物を販売することが出来る。


 龍は先程作ったまずいポーションと良いポーションを販売することにした。まず目立つことを避けたかったため、作成者を非公開にセットして尚且つ露店を出したプレイヤー名も非公開にする。そして値段についてだが、まずいポーションは通常のポーションよりも少し安い80P、良いポーションは少し高めの130Pに設定して露店のメニューを終了させる。


 露店での設定を終えた龍は北の草原へと向かった。


 ちなみに謎の水溶液『W』はアイテムボックスの中に封印することにした。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


以下設定資料集>


薬草と雑草の見分け方:葉っぱの裏が白いのが薬草、緑色のが雑草。


闇魔法:Lv1の際に使用できる呪文は『ダークボール』。敵1体に闇で出来た漆黒の球体を飛ばす。新しい呪文はスキルLvが10の倍数の際に獲得。

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