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ゲームの開始

この話からゲームが開始されます。


予想以上にお気に入り登録が増えててびっくりです@@;


修正>


薬草の数を3つから4つ、雑草の数を6つから5つに変更しました。

 キャラメイクを終えた龍は美月の下へと向かった。案の定美月はパソコンを開いて攻略関連のサイトを見ているようだ。


「美月、キャラメイクどうだった?」


「えへへ、聞いて驚かないでね?なんと私レア種族から開始になりました!」


 ドヤ顔を決めて胸を張る美月。うん、見たくても見れないよ、いろんな意味で・・・。


「ん?俺もだぞ?」


「うそ・・・せっかく自慢できると思ったのに、これじゃああんまり自慢できないじゃん!おにいちゃんはなんて種族から始まったの?」


 龍がレア種族から始まったと聞いて項垂れる美月。


「ヴァンパイアだね。美月は?」


「私はエンジェルだったよー」


「そうか、レア種族はヴァンパイアとエンジェルが存在することが分かったな。ちなみにエンジェルの種族スキルってなんだ?」


「えっとねー、天使の加護ってスキルだね。一定時間、ダメージを7割減らすスキルだね。と言っても効果時間が5秒しかない。しかもクーリングタイムが12時間。使い道が難しいよ・・・おにいちゃんは?」


「えっとー眷族ってスキルだね。多分だけど名前からしてテイム系のスキルだと思う」


「それもそうだね・・・って、気が付いたらもうすぐ12時じゃん!早く行こうよ!」


「そうだな・・・そう言えば美月は他のゲーム友達と合流したりはするのか?」


「うん!その予定だよ!もしよかったらおにいちゃんもどう?」


「いや、俺は1人が好きだからソロプレイで行こうと思う」


「そっか、わかった!それじゃあ晩御飯の17時の時にまた会おうね」


「おぅ、じゃあまた後でな」


「うん!思いっきり暴れてきてね!」


 美月のその言葉を聞いた龍は自分の部屋へと戻った。そしてそれから少し攻略サイトを見ているとサービス開始時刻となった。


(おじいちゃん、ようやくおじいちゃんの願いを叶えることが出来るよ。楽しんでくるね)


「ゲームスタート」


 その言葉と共に龍は本日3度目の浮遊感に包まれた。


―――…――…―――


 龍が目を覚ましたのは石敷きの広場の様な広い空間であった。そして周りにはプレイヤーと思われるであろう人物がいっぱいいた。


(懐かしいな・・・)


 βテストの時を思い浮かべながら辺りを見渡すと色々な人がいた。パーティーを募集している人、会話をしている人、飛び跳ねている人、メニューを操作してマニュアルを読んでいるっぽい人、走り回る人。しかも時間の経過と共にプレイヤーがどんどん増えていた。


(とりあえずステータス画面を開くか、ステータス)


 すると龍の目の前に自らのステータスを表示する画面が出て来た。


名前:(´・ω・`)

種族:ヴァンパイア

所持金:1000P

ステータス>  道具一覧>  装備アイテム>


 ちなみにお金の単位はPと書いてペアと読む。お金を入手するには主に以下の3つの方法がある。


1:モンスターを倒す

2:手に入れたアイテムを売る

3:クエストの報酬


 1と2に関してはそのままで特に説明する必要はないと思う。3のクエストに関しては、NPCが出す依頼をクリアすることによって報酬として様々な物が貰える。またクエスト自体はプレイヤー間でも発注と受注が可能だったりする。


(とりあえず、買い物に行くか)


 そう言って龍は街へと向かって防具屋と武器屋と道具屋を探した。そしてそれぞれのお店で、黒い布のフード付きローブ、木刀(初期武器)、ポーションを4つ購入して所持金が0になった。ちなみに内訳としては、ローブが400P、木刀が200P、ポーション1個が100Pである。


 さてそれぞれのアイテムを購入した理由であるが、まず初期装備として龍に配られたのは木刀1振、布の服、ズボン、靴であった。龍個人としてはあまり目立ちたくはないので、ローブでパッと見で種族がわからないようにすることにした。そして木刀であるが、龍はおじいちゃんとの訓練の際に、片手剣を2本用いる二刀流をひたすら叩き込まれた。それ故に、1本の木刀よりも、2本の木刀の方が龍的に好みであった。ポーションは言わずと知れた回復アイテムである。


(とりあえずは・・・北の草原に行くか)


 龍は南の草原ではなくあえて北の草原へと向かった。ちなみに南の草原とはいわゆる初心者用の練習ステージである。出現してくる魔物も2種類しかおらず、どちらも弱いため初心者がゲームになれるためには最適と言える。対する北の草原はゲームがだいぶ慣れてきた人が向かうフィールドである。


 龍が歩き始めてしばらくすると北の門が見えてきた。そして龍は戸惑う事もなく北の門を出た。


 北の門を出るとそこには牧草地帯が広がっていた。そして狙い通り、北の草原には誰一人としてプレイヤーが存在しなかった。


 そして龍はしばらく草原を歩いていると薬草らしき草の群生地を見つけた。


 群生地。1日にフィールド内にてある程度の個数がランダムに発生してそこには複数の薬草や毒消し草、その他様々な薬に使える草が生えており、採取することが出来る。そして龍は以下の3つの種類の草を採取した。


――――――――――


名前:薬草  品質:3


ポーションの材料になる。そのまま使用しても微量ながら回復する事も出来る。


効果:HPを5回復。


――――――――――


名前:毒消し草 品質:3


毒消しの材料になる。そのまま使用するとたまに毒の状態異常を回復するがとにかくまずい。


効果:毒をたまに回復(20%)


――――――――――


名前:雑草 品質:1


はずれ。ただの雑草。見た目が薬草にそっくりなので間違えやすい。正式名称は偽草。


効果:なし


――――――――――


 ちなみに個数としては、薬草が4つ、毒消し草が1つ、雑草が5つである。龍本人は鑑定を持っていないため、薬草9つに毒消し草1つだと思っている。


 そんな具合に初めての採取を終えて後ろを振り向くとそこにはウサギの様なモンスターが存在していた。


 ・・・。魔力探知のスキルをONにしておくのを忘れてました。テヘッ

最後まで読んで頂きありがとうございます!


以下設定資料>


エンジェル:全てにおいて準特化型(ビースト・エルフ・ダークエルフ)並みの力を発揮する。


※全てのステータスの成長率が良い。

※種族特典として『天使の加護』のスキルが使用できる。


ヴァンパイア:全てにおいて準特化型並みの力を発揮する。


※全てのステータスの成長率が良い。

※種族特典として『眷族』のスキルを使用できる。



以下スキル解説>


天使の加護:5秒間の間受ける全てのダメージを70%削減する。

※このスキルは再使用に12時間を要します。

※スキルレベルが上がると効果時間及びクーリングタイムが改善されます。


眷族:倒した魔物から眷族を選んで召喚することが出来る。

※初期の状態では1体の魔物を眷族にすることが出来ます。

※スキルレベルが上がると眷族の数と同時召喚数が増えます。

※呼び出す際は『いでよ』、帰還の際には『もどれ』と言うと魔物が出て来たり消えたりします。

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