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お師匠様!?

すいません、非常に遅くなりました。


詳しくはあとがきにて・・・


※今回久しぶりに小説を書いたので、文章や書き方が色々とおかしく感じます。そのうち治って行くと思うので今回は温かい目で見守って頂けると有難いです。

「えっと……私に剣術を教えて下さい!」


「……へ?」


 屋上に響く龍のまぬけな声。そして龍は続けた。


「えーっと、水無月さん?それはどういう事なのでしょうか?」


 普段から龍は雫の事を委員長と言っている。呼び出した経緯としては単純に雫が委員長だからである。しかしながら今の龍はあまりにも突拍子もない発言にいつもの委員長ではなく苗字をさん付けで呼んでしまっている。それほどまでに雫の発言は龍の予想を裏切ったのであった。


「ご、ごめんね?滅茶苦茶すぎて混乱しちゃったよね?実はね……」


 龍に謝ってから雫は事情を説明し始めた。


 まず雫がRROで使用している武器は龍と同じく片手剣を用いており、龍が雫のためにとゲームについての事を全般的に頼んだ(俗にいう丸投げ)美月はと言うとメイン武器は槍であり雫に対して剣と言う物を教える事が出来ないでいた。そんな時に美月は剣と言えば真っ先に龍の事を思い出し雫に薦めたという事が今回の出来事の裏側である。


「えーっとだ、つまり美月に剣を教えてくれと言ったら俺を紹介されたと?」


「はい、そういう事なのでよろしくお願いします」


 そう言って丁寧に頭を下げる雫。しかし龍の反応は予想の斜め上を行くものであった。


「だが、断る!」


「ブフッ」


 龍がそう言うと雫は龍の目も気にせずに吹き出す。それもそのはず、完全に流れ的には俺に任せろ的な感じである。しかし、そんな中出て来た発言はまさかの拒絶。あまりの予想外の行動に雫は人目も気にせずに吹き出してしまった。


「な、なんでだめなの?」


 未だプルプル震えながら雫が龍に尋ねる。


「だってさ、俺の剣の使い方が特殊すぎて委員長には参考にならないと思う」


「そ、そんなのやってみないと分からないじゃん?」


「いやいや、ゲーム大好きな美月ですら無理だったことを委員長が出来ると思うか?」


「え?美月さんでも出来ない事?うーん、それはなんだか私には無理に思える……」


「とまぁ、そう言うわけだ。ただ、北の森にいるゴブリンを相手に剣の訓練をすると良いと思うぞ?あいつらはある程度の連携と武器の扱いが出来るからな。武器の訓練相手としては申し分ないぞ?」


 龍は訓練自体に付き合うつもりはないが、雫に対してアドバイスを行った。


 このRROのゴブリンは、ある程度の知能を有しており、連携攻撃、棒術の使用、そして何と言っても人型の魔物である。そのため、龍が言うように最初の街からいける場所の中で最も武器の訓練に適した魔物が北の森のゴブリンである。


「えっとー、剣ヶ崎君……ゴブリンってそんな訓練用の魔物と言えるほど弱くないよ?」


 雫のRROのレベルは未だ9、このレベルでゴブリンに挑むのは少しきつい状態である。


 ちなみにこのゲームにおけるゴブリンの適正レベルはおおよそ10であり、レベル6でゴブリン相手に無双した龍は一言でいえば『規格外』である。ゴブリンは先述したように複数の個体による連携、棒術を駆使して、尚且つ少しではあるが知能も有しているので初めてゴブリンとの戦いとなると確実に苦戦するモンスターである。


 そんなゴブリンを『訓練用の魔物』と言う龍がどれだけ規格外な能力を持っているのかが雫には垣間見えた。


「まぁ、そのあたりは工夫だな。美月達と協力してゴブリンの群れを1体にしてそれからサシで戦うと言うのが一番無難かな。困ったらまともなアドバイスは出来ないが、一緒に考えるぐらいなら出来るから遠慮なく言ってくれ」


「わかった。色々とありがとうね」


 雫は龍に対して御礼を言う。そして内心今後美月に対して迷惑をかけてしまう事に少しながら罪悪感を感じた。


「それじゃ、俺は行くな。また明日な、委員長」


 そう言って龍は屋上から出て行った。1人屋上に残った雫はぼそりと呟いた。


「剣ヶ崎君と一緒のパーティーなんてまだ当分先だなー……」


 その呟きが聞こえた人は雫だけであった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


さて、今回投稿が遅れた事に関してですが、一昨日の9月6日に卒業論文の中間発表会があって、それに対して8月から全力を尽くしていて、ろくに更新できませんでした。これからは、卒論も忙しいですが、8月程ではないので、ぼちぼちと更新していきたいです。


※今回はリアルがメインの話だったのでステータス等は省略します。

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