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☆盗賊と義賊⑦☆

仁平と話をした夜のあとすぐに二人で新しい団の掟の作成に入った。


1条 仲間同士の和を守るべし


2条 如何なる場合も殺生を禁じる


3条 強き者から奪い、弱き者を助ける


など掟の大幅な改革を行った。


それを一人一人全員に伝えていき、同意を得られる仲間のみに残って貰うようにした。


反発は覚悟の上だった。


もしかしたら誰も残らないかもしれない。


思いは隠さずに伝えていった。


その結果末端なで合わせて100名近い人数がいたが半分程度は残ってくれた。


それでもありがたい限りだった。


規模は小さくなるが、残った奴らは同じ志を持った同志だ。


「毒蝮三大夫」一味はこうして誕生した。


今まで通りのお勤めはできなくなっていた。


重要な情報を得ることが難しくなっていた。


潜入担当の人員が圧倒的に不足していた。


宿や隠れ家の数も減った。


当然押し入る人数も減った。


なかなかうまくいかない現状に脱退者はさらに増加していった。


気付いたころには20人程度になっていた。


こうなってくると江戸での働きは規模的に厳しくなる。


江戸を離れ、地方の町、農村を狙っていくしかなくなった。


人数が減り、掟を守っていくためには工夫が必要だった。


そこで考案したのが眠り玉を使った押し入りだ。


眠り玉で眠らせ、その間に全てを頂く・・・


村々の民を虐げている有力者の家を襲っていった。


そこで奪ったものは団のみんなに分配したあとは貧しい者たちに夜な夜なばら撒いた。


いつしか、世間からは「義賊」と呼ばれるようになった。


次第に仲間も増えていった。


しかし、そんなある日の押し入りの時に悲劇が起きた・・・

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