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そのきゅう 甘える蕾と甘やかす時雨

今回は蕾がいつもより多く出番があったり、大体の人達が出ています。


・・・近頃、蕾が僕にべったりくっつき始めた。何処に行こうとしてもついて来ようとするのだ。怖い時、僕の部屋に来て寝ると決めていたが、いつも僕の部屋には蕾の枕が置いてあるようになった。まだ、これは許されるだろう。夏休みの半ば程の事である。お風呂に入ろうとすると、


「兄様!一緒に入ろう!」

と行ってきたのだ。さすがにやばいと感じたので、


「い、いや。さぁ、お風呂狭いだろう?」

その時は

「ああ、確かに!」

と言って納得してくれたと思ったけど、現実は厳しかった。・・・入って来たのだ。体を洗っている時に。


「兄様!背中流すよ!。」

タオルを巻いてたのが救いでした。


「昔は一緒に入ってたよね!」


「え、うん。じゃなかった。何で入って来たんだい?」


赤い顔になる蕾。


「だって、一人で入るの怖いから・・・。」


「なら、母さんか美奈さんと入りなよ。」


急いで浴槽に入り壁を見ながら話す。

「あ、そうだね。今度からそうするね。」


うんうん、助かるよ。ぼくも・・・今度から?


「今日は濡れちゃったからこのまま入ろーっと。」


蕾が浴槽に入る音が聞こえる。さすがに二人入るのは少し狭い。


「えへへ、兄様ー。」


ギューっ。


「うわーっ。僕、もうあがるね!」


「離さないよーっ。」


ムギュー。


あ、やばい鼻血が出そう。

何とか風呂からあがってさっさと寝ようとする。・・・その日も蕾が既にベットにいた。

「兄様早く寝よっ。」


出来るだけ蕾から離れて寝るように努力しているのだが、


「兄様、怖いよーっ。」


ムギュー。


凄い力で抱きしめられるのだ。もはや嬉しいを通りこしている。


その次の日、友人に相談をすることにした。だれがいいかな?・・・必然的に一人に絞られるのだけど。

「あのーっ、剣治君の友達の時雨って者ですけど・・・・」


「あ、はいどうぞ坊ちゃまは今、部屋にいますよ。」

「ありがとうございます。」

そして、今生徒会長に相談しているのだ。


「・・・ということなんだ。蕾は妹だけど歳は一年も離れていないんだ。」


「羨ましいな。僕とかわって欲しいぐらいだ。」


「まぁ、慕ってくれるのはうれしいんだけど・・・・・。」


「シスコン(ぼそっ)」


「何か言った?」


首を振る生徒会長。


「しかし、君は小さい子にもてるな?」


「そんな事ないよ。」


「ロリコン(ぼそっ)」

「何か言った?」


「いや、何もいってないよ。・・・多分蕾ちゃんは君から信用してもらおうと思ってるんだよ。」


・・・あの行動で?


「え、どう考えても蕾が僕に甘えてるだけじゃないかな?」


「ふ、シスコン時雨君。

信用してもらうにはまず、自分から相手を信用しないといけないだろう?」


「ああ、成る程。流石生徒会長!だけどシスコンはよけいかな?」


「ごめんよ。ロリコン時雨君。」


「・・・それも余計だよ。」

なんにせよ、蕾を信用してあげれば話が解決する。

僕は生徒会長に礼を言った。


「いいよ。電話番号のお礼だよ。」


・・・・あ、聞き忘れる所だった。


「いくらになった?全部で。」


ふふっ、


「秘密だよ。メイド萌時雨君。間違っても僕の家にいるメイドさんを連れていかないでくれたまえ。・・・・冗談だ、話しは変わるが二年生の番長が君を狙っているそうだ。気をつけたまえ。」

かなり強引にはぐらかされてしまった。・・・・・・二年生の番長?どういう意味だろう?


「君は役職上の番長だが、二年生の番長はそのまんまの番長だ。昔、亜美と戦ったが負けてしまい一年生の番長を狙っていたが、番長が変わった事がばれたらしい。気をつけたまえ。」


「・・・まさかまた女の子とか?」


笑う生徒会長。


「大丈夫、見た感じ。女の子には見えなかったかなぁ。君は頭の中が幸せだな。」


良かった。また変な人が出てきたら困るからね。

家に帰りつくまでに信用している事を蕾に示さなくてはいけない。しかしどうやって・・・。


「時雨君。困っているようだね?」


いきなり僕の肩に現れたのは千夏姉さんだった。


「とりあえず、蕾ちゃんと明日町に行ったらいいんじゃないかな?発見出来るかもよ。」

それがいいかな?ありがとう千夏姉さん。


「どう致しまして。かわいい弟の為だからさ。」


そう言って消えてしまった。早速蕾にその事を話したら分かったと言ってくれた。


「兄様!また入りにきたよ!」


・・・・明日までの辛抱だ。


「えへへっ。ムギュー。」

・・・・明日で終わりか、短い思い出だったな。


その夜。いつものように蕾と寝る。

やっぱり、後ろから抱きしめてくる。多分、蕾の前世はコアラだろう。もしかしたら一緒に寝るのも最後かもしれないな・・・。


「兄様。負けないでね?」

何にだろう?


「分かった負けない。どんな時も。約束するよ。」


「うん、ありがとう。」


普段、一生懸命力を入れ僕を抱きしめている蕾が今日は力を抜いた。


・・・・寝てしまったみたいだ。

・・・蕾を信用しているってどうやって示せばいいをだろう?


そんな事を考えながら寝返りをした。

目の前には蕾の幸せそうな寝顔があった。・・・僕はそれらの行動の中で不自然な感じがしたので考えてみることにした。そして、気が付いたのだ。僕は蕾がこっちに寝に来るようになって初めて寝返りをして、初めて蕾の寝顔を見たと思う。そこまで考え、信用している事を気付いてもらうにはどうしたらいいか分かった気がした。

・・・朝は必ず自分で起きている。何故なら美奈さんが起こしに来るからだ。 当初は扉を叩いて起こしてくれていたが、僕の宝を発見した次の日から決まって僕の隣に寝転がり、

「お目覚めの時間です!ご主人様。後、十の内に起きないと貴方の体で遊びますよ。」

と言って起こすのだ。


今日もさっさと起き、蕾を残して一人で朝食を食べにいく。


「あ、ダメじゃないですか!私が起こそうと思ってたのに。」


「おはよう、美奈さん。それより蕾を起こして来て下さい。」

「はぁーい!わかりました。時雨様!」


母さんは既にいない。朝がはやいのだ。朝に会った事は今まで一度もない。


いつものように朝食を静かに食べる。 しな が家にいた頃は一緒起き、話しながら食べていた。(千夏姉さんと天使は近頃、起きるのが遅い)


「うーん。おはよう兄様。」


少し遅れて蕾が起きて来た。だが僕はもう食べ終わっている。


「ごちそうさま。今日もおいしかったよ。」


「ありがとーございます。時雨様!作る甲斐がありますよ。」

そんなやり取りをしながら蕾を見る。


「えへへっ。」


「分かってるよ。」


それから自分の部屋に入り、机に向かう。千夏姉さんとの約束を守る為だ。


『今日、久しぶりに蕾の寝顔を見ました。』


・・・・千夏姉さんは日記を付けるよう僕に言った。しかも正直に書かないと大変な事になる。


嘘を書いた事が一度あった。そしたらなんといきなり町を歩いていた時に体を千夏姉さんに乗っとられた。そして痴漢をして逃げた。

・・・代わりに僕が警察に容疑をかけられたが、被害者の女性が犯人は女の子だったと証言してくれたので助かった。それ以後、素直に日記を書いている。


「兄様!いこっ。」


「うん。分かった。」


出かける寸前に美奈さんからおつかいを頼まれた。

「こうやって一緒に歩くのも久しぶりだねっ。」


昔、僕の方からおつかいについてきてほしいと言っていたが、


「兄貴は番長だから一人でいけるだろう!」


と言われていた。

・・・・あの時は辛かったな。


「うん、確かに久しぶりだね。」


二人が歩く後に怪しい影が一つ。


「剣治!二人には気付かれてないよ。」


『そうか、それは良かった。じゃあそろそろ次の人のエリアに入るから指示があるまで待機してて、亜美。』


「了解!」


剣治率いる謎の一団は時雨と蕾の後を計画的に尾行しているのであった。何故そんな事をするかは剣治以外は何となく気になるからである。

剣治は自分が時雨に提案した後、心配になったのでこっそり時雨を追い、明日蕾と一緒に町に行くという事を知ったのである。彼は案外いいやつなのである。

「兄様って、これ大好きだよね?」


「うん、おいしいからね。」


「ふむふむ、時雨君はそういう食べ物が好きなのですね。勉強になりますわ。」

既に担当者は代わっており、今は焔である。


「流石、噂では一緒に住んでいるといわれている蕾さんですこと。」


盗み聞きした時雨の情報を手帳に書いていく。

ストーカー行為だと思われるが焔はそんな事感じてもいなかった。


「剣治さん、彼等が私の担当区域から離れましたわ。」


『わかりました。それでは彼等がまた来るかもしれないので待機していてください。』


「了解ですわ!」


花屋を曲がり歩く時雨達の後ろには新たな影が・・・・。


「兄様、美奈さんは何を頼んだの?」


「あ、今日の晩御飯の材料みたいだね。」


ぱしゃ、ぱしゃ


「うふふ、時間制限ありだけど時雨君の生写真が取り放題。」

今度は舞である。彼女は一見優しい白衣の天使だが、(罪人天使であり、保健委員でもある。)目的の為(自分の為)ならなんでもする、腹黒い天使なのである。出番が少ないので、彼女が罪人天使になった本当の理由を教えておこう。

(焔から聞かれた時は、悪い天使に実験されてなったといっている。)

彼女は昔からそんな性格で、兄弟をいじめていた。初めは兄弟から彼女をいじめていたのだが、弱みを握られとことん仕返しされた。度を越えたいじめ行為をしたので現在にいたる。

「あの〜、そこの君、それは隠し取りじゃないかな?」


やってきた警官にも動じない。


「友達の親が私に頼んだんですよ。息子が元気でやっているか知りたいって言われたんです。その人は今、外国にいますから。」


「ああ、そうだったのかい。邪魔して悪かったね。」

(ちょろいもんだわ。)


「さて、時雨君のアルバムが出来る位の数が揃ったし、剣治に電話しますかね?あ、剣治?時雨君行っちゃったわよ。」


『そうかい、分かった君は待機しなくていい、帰っていいよ。』

剣治は彼女の腹黒さをしっているのでさっさと帰ってほしかった。今回の計画に彼女の名前は本当はなかったが突如、彼女からの電話があったのだ。


「そう?じゃあ私は帰るね?」


『そうしてく、』


ぶつっ。ツー、ツー。


「さっさ帰ってアルバム作ろう。」


・・・・なんか、さっきから見られているような気がするんだけどなぁー。


「兄様、次はあの店行こう!」


「そうだね、そうしようか。」


「ううっ、羨ましいなぁー」

「ほらっ!何言ってるの。静かに歩かないとばれるって、凪!」


「だって、手ぇ、繋いでるよ。朝美も時雨君と繋ぎたいでしょ?」


「べ、別にあんな奴と繋ぎたいと思わないよ!」


次の追跡者は二人組であった。凪と朝美である。この二人が一緒なのには理由がある。凪だけだと何をしでかすかわからず、朝美だけではこの計画に乗ろうとしなかっただろう。

生徒会長、霜崎剣治はそう考え、まず凪を誘い、朝美に凪の手伝いをして欲しいと頼んだのである。


「ちょっといたずらしよっと!」


「あ、何やってるの!」


時雨の携帯が鳴る。


「兄様!携帯が鳴ってる!」


「誰だろう?あ、友達からメールだ。ちょっと待ってて蕾。」


その場でメールを直ぐに打ち、送信。


「あ、時雨君から返信メールが来た。」


『久しぶりです凪さん。今、僕はおつかいをしています。出来れば今度いきたいと思います。』

不思議な顔をする朝美。


「なんて送ったの?」


「いやー、今度家に来ませんかって送ったんだ。そしたらオッケーくれたからうれしいな!しかもすぐに返事くれたしさ!」


羨ましい顔をする朝美


「私もその時よんでよ?」

「どーしよっかな?」


そんなやりとりしている間、時雨と蕾は剣治組最後の影がいるエリアに入っていった。

「そろそろ帰ろうか?蕾。疲れてるみたいだし。」


「うん、そうだね。ちょっと休憩して帰ろうかな?」

「じゃあ、そこに居て、僕が飲み物買ってくるから、荷物見ててね。」


走り出す時雨。その後を追う影。


「久しぶりに会ったけど、やっぱりおにーちゃんは優しいなぁー。」


最後の影はハデスであった。だが、彼女は隠れたりするのが苦手で時雨にばれてしまった。

「あ、ハデスじゃないか。どうしたの?こんな所で。」


アタフタするハデスは必死に言い訳を考える。


「じ、実はね。今、はじめ○のおつかいって番組にでてさ!おつかいをしてるんだ!」


かなり怪しい言い訳だけど時雨は見事に騙された。

「へぇーえらいなぁ。ハデスは。ご褒美として、オレンジジュースを買ってあげる。」

がこん。


「はい、ハデス。」


「あ、ありがとうおにーちゃん。」


立ち去る時雨を眺めるハデスはまだドキドキしていた。すると、時雨が振り返り

「ハデス!僕の感が正しいならあのおばさんがカメラマンだとおもうよ。」


ハデスはばれたかと思い、覚悟を決めていたがそれを聞いて安心した。

「やっぱり、おにーちゃん騙され易い人だなぁー。私あんなおばさん知らないし。」


オレンジジュースを大切に持って、剣治に報告をするために時雨から見えないように店の中に入る。


「あ、剣治さん?おにーちゃん達帰りましたよ。」


『そうですか、ご協力感謝します。帰っていいですよ。』


剣治は皆にそういって終わりを告げた。


「まさか、私の完璧な変装を見破るとは、やりますね。時雨君。」


「ままー、あのおばちゃんなんかいってるよ!」

「しっ、何言ってるの!失礼でしょ。」



家に帰りついた時雨達は美奈さんに報告した。


「ちゃんと買って来ましたよ。晩御飯の材料。」


「ありがとうございます。お風呂が湧いてますのでどうぞ。」


そして、やっぱり入って来る蕾。だが、時雨は壁のほうを向かず、蕾を見ていた。

「いやーっ、疲れたね。」

「そ、そうだね。兄様。私はなんかアツイから先にあがるね?」


「うん、分かった。」


・・・・効果ありかなっ。

晩御飯を食べた後、今日は疲れたので早めに寝ることにした時雨は既にベットに横になっている蕾の隣に寝転がり、蕾の目を見た。


・・・そうだ。僕、昔はちゃんと蕾の相手をするときは目を見たんだ!

時雨は天使になって、様々な出来事を蕾にはだまっていた。蕾が話し掛けてきても、目をそらしながら話しを聞いていたのだ。だから蕾は時雨に甘えていたのだ。


「あ、恥ずかしいよ。兄様そんなに目を見ないで。」

「ゴメン、蕾。君は寂しかったんだね。僕があまり相手しなかったから。・・・・正直に答えて。」


「兄様に本当は嫌われたんじゃないかって不安だった。前の学校では兄様が私を頼ってくれて嬉しかった。でも・・・」

「でも?何。」


「兄様はこっちに来て変わった!頼る人から頼られる人間に!みんなが兄様を頼っていって不安だった。

・・・兄様は私を見捨てるのかなって。だから、私も兄様を頼ったの。・・・・・ゴメン兄様迷惑だったでしょ?」


「迷惑じゃなかったよ。」

「兄様!ありがとう!これからは兄様に頼られる用になりたいっ!」


だがやはり、時雨は妹に甘いかもしれない。なぜなら、


「頼ってくれて嬉しいよ。怖くなったらまた寝においで!」

と言ってしまった。もとはさみしがり屋を隠していた蕾はこの言葉を聞いて嬉しかった。


「うん!怖い時や、さみしい時だけくるね!」


時雨は当初、信用がどうだと言っていたが、結果的にまるくおさまって良かったと思い、明日からゆっくり寝れると心の中で叫んだ。時雨は最後になるだろうと思い、蕾が寝てしまっても、蕾の顔を眺めていた。

・・・・・これには、後日談がある。


数日後、アドバイスをくれた剣治にお礼をいいにいった。

「蕾の心の傷を直せたのはヒントをくれた剣治のお陰だよ。」


「やはり、ブラコンじゃなく心傷でしたか。」


「あのさぁ、剣治。もう一度手を貸してくれないかな?」


「何ですか?まさか蕾ちゃんがツンデレになったとか?」


「いや、実は蕾ね、未だに僕のところで寝てるんだよ。更に、お風呂に入って来るんだ!この前までタオル巻いてたのに今巻いてないんだ!」


・・・・蕾ちゃんは多分じゃなくて絶対ブラコンだな。


「時雨君、妹はかわいいですか?」


「え、うん。」


やっぱり、シスコンですかね?この人は?

・・・・文章力を早くつけたいです。さて、今回は何となく脇役になりつつある舞さんの事を少し多く書いて見ました!どうでしょうかね?ちなみに今、舞さんによる兄弟へのいじめはあっていません。次話でその理由を書きたいと思います。次、書けたら記念すべき十作品目!新しい人出したいと思います。テン フゥオー アニバーサリー?ちがうかな?それではまたいつか。

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