そのさん 大変な一日
今回少しばたばた作りました。だから、すこしばかり、話がややこしくなりました。さて、いつものように次話を書くのは皆さんが読んでくれたら書きたいと思います。
時雨が転校して三日目の事であった。朝いつもの様に部屋をノックする音で眼を覚ました時雨がドアを開けると母さんではない人が立っていた。
「おはようございます。時雨様。」
一般家庭ではなく貴族の家にいる方がいい人材が立っていた。
時雨は驚き唖然とした。
「?時雨様!大丈夫ですか?」
そこに立っていたのは執事さんだった。・・・あのリムジンを運転していた人だ。
「あ、はい大丈夫です。しかしなぜあなたが僕の家に居るんですか?」時雨はまだ完全に目が覚めていなかったのでどうでもいいことを考えていた。
・・・・・起こしてくれるならメイドさんがよかったな・・・・。
ぼーっとしていると執事さんが苦笑しながら、
「時雨さま。出来るかどうか分かりませんがそのようにはからいましょう。」
・・・・近頃の執事さんは相手の心が読めるらしい。気をつけないとまた亜美さんの二の舞になってしまう。おたがい苦笑しながら微妙な雰囲気が漂う。
「兄様まだ起きてないの?」
ぱたぱた走ってきた元妹が曲がり角にたっていた時雨にぶつかり一緒に倒れる。蕾の肘が時雨の腹を直撃。普通の人間なら気絶は間違いないだろう。だが、彼は負けなかった。
「く、こんなのあの時の一撃にくらべれば・・・・」
蕾が怪我しないように抱きしめる。そして蕾を起こす。
「なんで蕾が?」
蕾はたしかすでにこの家に住んでは居なかったはずだ?
「時雨様、やはりなにも聞いて居なかったのですね?」
はて、誰からですか?
「貴方のお母様からです。」
何をですか?
「お母様はこれから一週間旅行に行くと言ってませんでした?」
いや、知りませんが?
「そうですか。」
この執事さんただ者じゃないな、さっきから心のなかで思うだけで執事さんに伝わっている。すごい人だ。
「ありがとうございます。」
・・・・・いや、なにも考えまい。
「えーっと、つまり執事さんは僕を手伝いにきたんですか。」
「はい、その通りです。実は私一人のはずでしたが、蕾お嬢様がどうしても兄様の顔がみたいと言いまして。」は、兄様?なんで?
蕾をみたが赤くしただけで顔を背ける。
執事さんが蕾を見た途端蕾は何も言わず逃げていった。
「途中までしか読み取り出来ませんでした。すいません。」
いやいや、構いません。
「ありがとうございます。・・・・さて、話しましょうか?全て。」
その目が笑っていたので遠慮した。「しかし、なんで?」
僕をまだ兄と慕ってくれるのだろう。
「簡単な事です。しかし今は時間が無いのでまた今度。」
既に歩いて学校に行ったら遅刻するだろう。
「大丈夫です。私が車を運転しますから。」
それから急いで朝食をとり蕾と一緒に車で登校。「えーっと、兄様。この前は兄貴と呼ばずに名前で呼ぶっていったけど・・・
やっぱり、貴方の妹でいたい。でも、私は一度言ってしまったらそれは守らないといけないんだ。だから兄貴と貴方を呼べないから、兄様とよばせて!一生のお願い。」
蕾が一生のお願いを使うのはこれで二回目である。少し昔の事を思い出す。あれは、小学生の頃だったかな?
『今日から、貴方の妹よ。この子は。仲良くしてあげてね。』
『うん、わかった!君の名前は?』
『・・・・蕾・・・』
『僕の名前は時雨だよ。』
『時雨?』
『変な名前だよね・』
『・・・・今日から兄貴と呼ばせて!』
『ああ、いいよ。』
『ありがとう!』
そのあといろいろあったな。
『時雨、まーた妹とあそんでらー。時雨のロリコン、変態やーい』
『兄貴私と遊んだら馬鹿にされるよ。』
『いいよ。母さんもいっただろ、仲良くしろって。』『いったけど・・・・』
『僕は嬉しかったよ。妹ができて。大丈夫。何があっても守るから!』
『うう、ありがとう兄貴。』
しかし、ロリコンって蕾とは一年も年が離れてないぞ?僕と同じ学年だし。
思い出に浸っていると、
「・・・えーっと兄様。昨日きいた噂だけど、人間じゃないとか?」
・・・・言うの忘れてた。
「・・・・ああ、そうだよ。ごめんねだまってて。」
「いや、いいよ、じゃあさ!誰かと契約したの?」
「ああ、したけどさ、なかった事になっちゃって。」「契約内容破っちゃったの!あと一年の間に何とかしなきゃ。」
「そうだよね、だから今色々頑張って資料を探してるんだ。」
「だったら、図書館に行ってみなよ。私が案内しようか?」
次の発言をしたことにより僕は自分で崖っぷちから飛び降りたことになった。
「いや、いいよ。昨日焔さんって人に案内してもらったんだ。」
焔と言った瞬間、蕾の顔が変わる。
「う、嘘。だからあんなに嬉しがっていたのね、あの女!」
なんだ?どうしたんだ?
何か言おうとしたが教室に到着。蕾はぶつぶついいながら去っていった。教室の扉を開けると番長、亜美さんと目があった。
そして席を立ちこっちに走って来た!
「時雨くーん。おはよう!」
今日、二度目のタックル。すげー威力だ。オラおったまげたぞ。
「あはは、おはよ・・」
言おうとしてはっとなる。目を閉じ唇を突き出した亜美さんの顔が近寄ってくる!
「うわー、朝からなにやってんの!ストップ、ストップ!」僕は立ち上がり亜美さんと距離をとる。
「いいじゃん!時雨くん。契約だよ!契約。私達友達でしょ。」
確かにそうだが・・・。
「それに時雨くん私とあんなことやこんな・・・」
周りの視線が背中に刺さる。これはやばいぞ!なんとかしないと。うう、こんな時に天使がいないなんて。どこ行った。僕のちえ袋
やーい!
しかし、思わぬ所に救世主がいた!
「亜美、時雨君が困ってるよ。」
はっとなる亜美さん。
「だって剣治。昨日時雨君学校来てなかったんだよ。」
・・・・確かに、来てない。「疲れて風邪をひいたと先生がいってたじゃないか。」
本当は違う。屋上でいろいろあった後の事を話そう!
「亜美さんもう帰った方がいいよ。暗いからさ。」
「え、でも時雨君が・・・」
「僕は大丈夫だよ。さ、帰っていいよ。」
「分かったよ。また明日ね!」
彼女が帰った後、空から何か降りて来た。
「ありがとう、時雨君。もともと亜美は友達が少なかったんだ。なぜかは知らないがね。」 「・・・・君が僕と同じなんて。」
彼の背中には紅い羽が広がっていた。しかし、僕の羽より紅くない。
「ふふふ、ま、いいじゃないか。」
「しかし初めから君は罪人天使だったの?」
せっかくなので質問。
「いや、昔は断罪天使だったんだけどね。」
鼻の頭を掻きながら。
「ある日目が覚めたら、こうなってたんだ。」
更に、
「何か悪い事したか、考えたがね、空き缶をポイ捨てした事ぐらいかな〜。」・・・・天使がそんな事していいのだろうか?しかしポイ捨てでアンノウン・エンジェルになるなら、解明される日も近いかもしれない。
「罪人天使になると確かに力は強くなるが誰かと戦う訳でも無いのでいらない能力だろ?」
確かにそうだ。
「だから僕は生徒会長になり、罪を償っているんだ!」・・・・大変なんだな、剣治君も。
「なんなら、僕と契約のキスでもするかい?」
いやだー、それなら、パンドラの箱を空けたほうがまだいい!
「遠慮しておくよ。」
「冗談だ。そして君に頼みがある。彼女の代わりをやってくれ!そしたら彼女は何もしなくていいし、友達もまた増える。そしたら僕は新しく彼女を負かした君を雇えるからね。」確かにそうだ。彼女は安心して学校生活を送れるだろう。
「分かった。」
すると剣治の顔が笑い、
「早速だが、番長に用件を告げる。近頃この付近に出る変態を捕まえたまえ!それが君の初任務だ。」
・・・・個人的に嫌だが仕方ない。剣治はその後、
「君はまだ天使化出来ないようだから教えておこう。」
ありがたい、あの本にも書かれてなかったから。
「けど、修業みたいなことしなくていいの?」
自分に秘められた力は出すだけでもかなり大変なはずだと僕は思う。「大丈夫。自分の力を出すには自分に頼べばいいのさ!」
一度天使化を解いた剣治は声をだして叫んだ。
『我は罪を背負いし天使。罪を償う為今また我に紅き翼を与えよ。』
すると、あの羽と同じ色が彼を包んだ。天使化はいたって簡単だった。
「別に違う事言っても大丈夫なのさ。」
さらに簡単になった。
「天使化も教えたし、明日から探してもらおうか。なに大丈夫。授業のことは気にしなくていいよ。僕がなんとかしとくから。」という理由で僕は学校を休んだ訳だ。しかし知っているのは僕と彼だけだ。
「さて、昨日の調子はどうだった?」
「ああ、悪かったけど、なんとかなるよ。」
すると
「気をつけなよ。相手は悪魔らしい。」
といって彼は教室から居なくなった。自分の席に荷物を置く。机の中になにか入っていた。もしかしてラブレター?
出てきたのは一冊のノートだった。・・・・厚き愛の結晶?そのノートには愛の告白分ではなく今僕が必要としていそうな事が書かれているようだ。
題名『天界と魔界について。時雨君専用版。』 『初めに・・・ありがとうございますわ。貴方が誉めてくれたから私はくじける事なく今新しい資料を書いてますわ!だからあれから寝ずにあの本を詳しく書き直しましたわ!どうぞ読んでください!そして私に感想を聞かしてくださいね』最後にすごい事が書かれていた。 『携帯番号・・・・・・・・・住所・・・・・・・・』
・・・・情報管理には気をつけないと。けどありがたいな。
『この学校にもアンノウン・エンジェルがいる事が分かりましたの!少ないけど二人は間違いなくいますの一人は生徒会長、もう一人は私の友達です。なにか罪を背負ったらなるんじゃないかと彼らは言っていました。』 その友達はどのような罪を侵したのだろう。かなり気になる。さすがにくだらない罪ではないだろう。まぁ、他人の事ではなく今は自分の心配をするべきだと僕は思う。
「ねぇ、時雨君それなに?」
「ああ、これ?資料だよ。」
「手書きみたいだけど誰が書いてるの?」
「え、焔さんって人だよ?」
「あ、あの幹也?」
「うん、そうだよ。それがどうかした?」途端顔が真っ青になる亜美さん。
「なにかされなかった?」
「? 何もされなかったよ。」
ホッと安心する亜美さん。
「時雨君、彼女には気をつけ・・・・・」
言おうとした所で誰かに遮られた。「時雨様!どうでしたか〜。」
突進してきた幹也さん。自分の足元に気をつけずにこっちに走って来てこけて・・・・。はい、皆さんの予想通り。本日三回目のタックルです。・・・・・・・・・・・・・ ばきばき、ぐしゃ!ばたん・・・。 「時雨君!大丈夫!」
「わ・・・。体がおかしいよ。首が変な方向むいてる!」
誰かオラに元気を分けてくれ。・・・・・・・ダメだ二人ともオロオロして役に立たない。ああ、意識が・・・・。また僕はあっちに・・・い・く・・・の。はい、ここで僕の意識ブラックアウト。しかしそのおかげでパンドラの箱を知る事ができた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・懐かしい父さんの声、なにか言ってるようだ。
なになに、『見える!私にも敵が見えるぞ』は、何を言ってるの?『白い悪魔』?ガン○ムの事言ってるの?え、違う?パンドラの箱を開けると人が変わる?・・・・・・は、何この夢?・・・・・・・・・・・・『あ、先生!時雨君が目を開けました!生きてます。』・・・・・・・・・物騒だな。誰だろう。初めて聞く声だ。 目を覚ますと保健室のようだ?周りを見回すと白い学ランを着た白衣の天使がこっちを見ながら微笑んでいる。(この学校は男子も女子もなぜか学ランであり、色も色々ある。大体、保健委員は白い学ランを着ている。ちなみに僕は青い学ランである。)そこで僕は気付いた。彼女は間違いなく天使だ。羽が薄く見える。紅い。 「初めまして、時雨君!」
「はぁ、初めまして。」
「私は、木野 舞っていいます。見ての通り保健委員です。そして罪人天使でもあります。私の事聞いてるよね?」 はて、誰から?うーんと唸っていると木野さんが、
「焔が書いた貴方へのノートに書いてませんでした?」
ああ、あれか! 「書いてました。確か、私の友達って。」
木野さんはうーんと唸っているようで、
「・・・私の紹介がたった四文字ですって!後でみてなさい、あの死神め!」
体から、紅きオーラがでている。怒っているようだ。しかし、 「でも、考えが甘かったみたいね。まさか自分で墓穴を掘るなんて。ふふふ、」
なんかこの人怖い。笑った方がいいと僕は思う。
「あの〜。」
「なんですか?まさかどこか痛いとか!」
途端顔色が青くなる木野さん。
「いえ、一人事言ってたもんですから。後、笑った方がいいですよ。」 すると木野さんは笑い、
「ありがとう。」
と言ってくれた。
「さ、これで私達友達だね!」
友達か・・・・僕はいまだにクラスの生徒に話し掛けられた事がないな。霜崎 亜美、剣治。 幹也 焔。そして、木野 舞 か、まだ転校してきてあんまり経ってないからかな?まぁ、いずれ出来るだろう。
ぼーっとしていると不意に、
「聞いた話だけど、時雨君まだ契約してないんだって?」
と聞いてきた。
「え、うん一度したんだけど無効に なっちゃってさ!後一年で・・・」
「パンドラの箱を開けてしまうか、開けたらどうなるか知ってる?」 「いや、知らないよ。」
「人が変わってしまうんだよ。」
「っつ。それって・・・。どういう・・・」
「つまり、自分ではなくなるって事。でも大丈夫。まだ一年もあるから、なんならここで今私とする?」 ・・・・えーっとこれは冗談かな?僕としては冗談がいいんだけど。しかし目が本気だからな。困ったな・・・・・・・あれっ?
「なんで、僕が人間じゃないって分かるの?まだ何も言ってないし、幹也さんにも言ってないと思うよ?」
「簡単な事です。罪人天使は相手が何か一発で解ってしまうんですよ。」
「けど、生徒会長の事、僕解らなかったよ!なんで?」
「それはですね。罪人天使だけは相手にみられないように出来るんですよ。」
・・・・・なるほど。初めて会ったときは剣治は見えないようにしていたのか。
目を見ながら話してくる彼女が段々こっちに近付いて来ているような気がする・・・・。
「大丈夫、すぐすみますよ。」
なにが?なにが?
「け、けど、」
「今、先生は居ませんよ。先程薬を買いに出ました。」
絶体絶命!今すぐ新聞の求人情報に時給八百円程で僕の救世主を雇いたい。「二人きりですね・・・・・・。」
ああ、あわわわわ。
救世主がやって来た。ドアを力強く開けて。「時雨君!仕事だ!もう目が覚めたのだろう!君をここから連れて行くぞ!大変な事がおきた。」
キョトンとした舞さんを残し、僕は生徒会長についていった。
「新たな被害者がでた。」
これを聞いた僕は愕然とした。誰だ。誰が襲われたんだ!
「被害者は一年一組の男子だ。後ろから抱き着かれたらしい。」
は、男?
「なんだい、その顔は?
ああ、君にはいってなかったな。襲われているのは、全て男子生徒だ。ちなみに全て美男子系だ。いきなり後ろから抱き着かれ、更におもいっきり抱きしめるそうだ。」
・・・・まさか、男が、男に!僕はなんて怖い相手をしているんだ。
「安心したまえ、相手は女性らしい。」
・・・・なんでそんな事分かるんだ?
「見たという人が遂に現れてな。髪が少し長かったそうだ。」
しかし、世の中には例外があるだろう。髪が長い男性もいるだろう。
「不満そうな顔をしているな!次の情報で確信するだろう。抱き着かれた奴等はみなはじめに必ず、『やわらかいものが背中にあたった』と証言している。・・・・・これでわかっだろう。犯人は女性だ!・・・おい、なに羨ましそうな顔しているんだ!」
そんな会話をしながら階段を駆け降りていると。
「うわっ!なんだ!」
という声が聞こえた。
「いくぞ!番長!不埒な輩を捕まえなければ!これ以上悲しき犠牲者を出さぬ為にも!」
ちなみに僕にとっては羨ましい犠牲者だが。
「まだ、襲われたと決まったわけではないだろうに。それに学校じゃなく町で人は襲われているんじゃなかった?」
「いや、実は近頃気付いたんだが、襲われる人間はある条件をもっているんだ。まず、学校の生徒。次に青い学ラン、ちなみに女子はスカートを履いてるから、男子とは一発で外見が分かる。そして最後がさっきいった美少年系、という事だ。」
「もしかして、この学校の生徒が知り合いがいて、その人を探しているとか。」
「確かにそうだな!そろそろ着くころだ。戦闘準備!」
廊下を曲がると男子生徒が倒れていた。・・・・・・・なんて幸福な顔をしているんだ。
しかし悪いがすぐに起きてもらわないと!
「その必要はない。君は犯人を追ってもらう。天使化をして飛んでいきたまえ!」
「わかった。」
『我は・・・・・・・・・・・』
今回は省略。急いでいるから。
すぐに僕に羽が生える。紅い罪人の証が。
体に力がはいり、地面を蹴って飛び上がる。初めてだったが上手くとべた。
廊下の曲がり角を曲がるが既に誰もいなかった。
逃げられたか・・・・・・・・。油断してた所、不意を突かれた。誰かに抱き着かれた。
「うわっ・・・・。」
柔らかくてでかい。いかんいかん。しっかりしろ!まずは知り合いの中に犯人はいないか。一人目、蕾。あの子はあまり大きくなかった。次、亜美さん。彼女もここまでなかった。三番目。焔さん、この位あった気がするが確かここまで柔らかくなかった!最後!木野さん。彼女は亜美さんより多分小さかった。
・・・・・なに冷静に判断しているんだ?僕は。
遂に犯人はすごい力で抱きしめて来た。ああ、背中が気持ちいい!・・・・クソッ!何考えてんだ僕は!
振り返ると犯人の顔が見えた。やはり、初めて会う人間?だった。人間ではなく見た目悪魔だった。
俗にいうロリという種族だろう。しかも柔らかいという感触は胸ではなく、袋だった。そして、必死に僕にしがみついている。
その時、僕の中で何かが弾けた。
「よくも、よくも・・・・・・。僕の夢を壊したなーーーー。」
無理矢理腕を動かし、後ろの犯人の首根っこを掴み引き剥がす。
「く、僕は、僕は・・・・・・。もっと期待してたのにーーー。」
「ひゃあ!!」
という叫び声を出しながらその少女を地面にそっとはなしてやった。こっちを見てがくがく震えている。
冗談で、
「初めに聞いておこう。君が消えるまえにな!」
というと小さな悪魔は顔を青くした。
・・・少しやりすぎたな。
「ゴメン、冗談だよ。何もしないから。な、悪いけどなんでこんな事したのか教えてくれないかな?」
まだ震えている。・・・・・かなり罪悪感に襲われた。
「お詫びになにか買ってあげるから。」
すると頷き事の真相を話してくれた。
彼女は紅い羽を持つ天使に頼まれたらしい。三日位前だそうだ。柔らかい袋の中には眠り薬が入っているらしく、後ろから抱きしめ、それを嗅がせ眠らせると、頼まれた時に預かった写真で、ある人物を捜していたらしい。
「・・・これ、僕じゃないか?」
その写真には僕が写っていた。青い学ランを着た僕が。
「いつ撮られたんだ?」
うーんと唸っていると携帯に電話がかかってきた。相手は生徒会長だった。
『もしもし、時雨君か?犯人を捕まえたか?凶悪な犯人だ。消してしまって構わない、僕だったら消すだろう。また、後で連絡するよ!』
一方的に切られた。しかしいつの間に僕の電話番号を知ったんだ?
まぁ、取りあえず。それは後回しだ。
少女に他の事を聞いてみたが何も知らなかった・・。
更に、帰る家がないらしい。・・・・今、生徒会長に突き出したらこの子は消えるだろう。仕方ない。家に連れて帰るか!
これがかなり悲惨な運命になるとは僕は考えてもいなかった。
「ジュース買ってよ。」
「うん、で、なにがいい?」
「オレンジ!」
アンノウン・エンジェルの半分以上は読者で出来ています。評価してくれた人は神様です。僕は悪く評価されてもうれしいです。なぜなら、見てくれた人がいるからです。今回の話しは少し慌ただしくしてみましたが、どうでしょうか?




