そのにじゅう さよならっ!かな?
「・・・やってきました!第二十回記念!司会は生徒会長の僕がしていきたいと思います。」
「・・・・剣治、僕は?」
「時雨君はあっちにいってて結構だ。」
「酷!」
「・・・さて、まず始めにお礼の言葉を述べたいと思います!今まで見てくれてありがとうございます!」
「・・・剣治、もしかして今回で終わり?」
「・・・まぁ、一応はね。機会があったらまた始まるかもよ?さて、今回の話しは時雨の過去・・・千夏さんとの記憶を見てみましょう!」
「え、もし今度始まるならもうちょい普通の人達に出てほしいなぁ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「時雨!遊ぼうか?」
時雨がまだ、蕾の兄になるまえの話である。
「・・無理だよ、千夏姉さん。まだ宿題が終わってないよ!」
「後で見てあげるからさ!じゃあ、今日は走り幅跳びで遊ぼうよ!」
「・・・走り幅跳びは競技だよ。千夏姉さん。」
千夏は時雨の近所に住む時雨より三歳年上のお姉さんである。
「・・・じゃあ、あのお化け屋敷に行こうよ!」
時雨達が住んでいた所にはあまり人がおらず、千夏は小さい頃から時雨と遊んでいた。
「・・・僕、お化け怖いよ。」
千夏の家はおばあさんと二人暮しで時雨の家とは仲がよく、千夏は学校がない日は時雨の家に泊まっていた。
「大丈夫!私がいるからさ、時雨を必ず守るからね?」
千夏は時雨と遊ばない日はおばあさんの手伝いをしていた。そんな時は時雨も手伝いをするのだった。
「・・・だって、それじゃあさ・・・」
「何?私が約束破った事ある?」
「いや、千夏姉さんが約束を破った事はないけど・・・・」
時雨は千夏とケンカをしても必ず負けていた。
「・・・・何?時雨男ならはっきりしなさい!」
ケンカに負ける理由は簡単である。
「・・・僕を守ったら千夏姉さんがやられちゃうよ!」
時雨は千夏のパンチをもらいまくり、常にタオルを投げられている。
「・・・馬鹿ねぇ、私がやられる訳ないじゃない。・・・時雨、その気持ちは忘れては駄目だよ?」
ダウンした時雨は千夏に抱えられ、千夏による看病を受けるのであった。
「・・・・うん、分かった!約束だね!」
時雨は元気がある千夏にいつも振り回されていた。
「じゃあ、やぶったら私が時雨に不幸をプレゼントしてあげる!」
千夏は治る事がない病気にさいなまされていて、本人もそれを知っていた。だが、時雨だけは知らずに千夏と過ごしていた。
「・・・じゃあ今日は恋人ゴッコしようか?」
「それはやだなぁ。千夏姉さん鬼嫁役になるから僕がこき使われるよ。」
「時雨が優しいからいけないんだよ!」
千夏は幼いながらも時雨の事を心配していた。
時雨はよく犬にからかわれ、千夏に頼っていたのだ。
「・・・だって、優しくないと駄目だと前、千夏姉さんが言ってたよ!後、約束を破る人は悪魔にさらわれてプロレス技かけられると言ったよ!」
千夏の影響を受けた時雨は約束を破る事だけにはかなり敏感に反応する。
「わかった!わかった!私が悪かった!」
変な所で真剣になる時雨は誰の言う事も聞かなくなる。
「・・・時雨、あのね、私いつか居なくなるんだ・・・。だからさ、時雨が誰かに騙されないか心配なんだ。」
この日、千夏は時雨に話し始めた。
「千夏姉さん、なんで居なくなるの!・・・・僕といたら面白くないかな?」
「・・・いや、そういう事じゃなくてさ!・・時雨、ちょっとこっち来てみて。」
「? 何?」
「・・・いまから時雨と一緒にいれるオマジナイをかけるよ。・・・いいかな?」
時雨は躊躇なく頷き千夏の隣に行く。
「・・・目をつぶって、時雨。」
素直に目を閉じた時雨を千夏が抱きしめる。
「・・・時雨の初めてもらい!」
「千夏姉さん、さっきのなにかな?」
「・・・あれはね、契約だよ。時雨を助ける事ができるオマジナイ。」
「・・・オマジナイ?」
「そ、さっきいったでしょ。でも時雨を助ける為には時雨に何か罪をあげないといけないんだ。」
「・・・うーん、分かんないけどうれしいや!」
その数日後、千夏は静かに眠ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・暗いっ!」
「・・・・本当に暗い話しだな!」
「剣治、なんか他に面白い事ないの?」
「えー、なんかあったかなぁ?」
「・・・なんでもいいよ!最後なんだよね?」
「・・・いや、もしかしたらまた書くかもよ?」
「わかんないよ!出し惜しみしないでいいから!」
「・・・・じゃこれでいいかな?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは蕾の心境の変化を記す物である。
『・・・今日、兄貴が何となくボロボロになって帰ってきた。・・・聞いた話しによると彼女にボコボコにされてしまったらしい。なんて情けない兄貴なんだろう。・・・・・昔から兄貴は抵抗なく、誰が相手でもサンドバックになっていた。』
今日の分の日記を書き終わり私は晩御飯を食べに行った。
扉の向こうから、母さんと兄貴の話す声が聞こえる。
「・・・・時雨、あんたは変わってるねぇ?反撃無しでいつも帰って来るからね。体をボロボロにされても誰にも復讐しない。」
「・・・・昔ね、誰かと約束した気がするんだ。『必ず約束守るよ!』と僕は言ったんだ。・・・だから僕は誰も傷付けたくないよ。」
「・・・・そうかい、だけどどんな約束したんだい?」
扉の向こうは少しの間静かになった。私は扉を開け中に入る。
「・・・あ、蕾。」
兄貴は笑いながら私の名前を呼ぶ。何と無く頭にきたので少し声を荒くする。
「兄貴!なんで反撃しないの!・・・・番長なのに!」
私はなぜかそのまま自分の部屋に引き返し、ベットに飛び乗り涙を流した。
涙が止まってから昔の日記を眺める。そして、少し前の所を開く。
『・・・今日、私に新しい家族ができた。時雨と言うかなり変わった名前の兄貴ができた。性格はかなり優しい。』
そこまで読んで日記を閉じ、またベットにダイビングする。
誰かが部屋をノックする音が聞こえる。母さんだろうか?
「・・・・どうぞ。」
中に入って来たのは、やはり母さんであった。
「・・・蕾に少し話さないといけない事があるの。」
「・・・何の事?この前のテスト?兄貴よりは少し良かったよ。」
私が答えると母さんは首をふる
「・・・いいえ、時雨の事よ。何故あの子があんなに優しいかわかる?」
「・・・元からじゃない?それか兄貴は弱虫じゃないの?」
「・・・蕾もさっき聞いたと思うけど誰かとの約束の為よ。あの子は過去の記憶を罪として生きてるの。・・・蕾が来てから悪いけど記憶を封印させてもらったけどね。」
私は、いずれこの家族と別れないといけなくなる。
「・・・・私には、関係ないよ!母さんは知ってるでしょう?私は悪魔なんだよ!」
「・・・時雨と後で話しをしなさい。」
そういって部屋を出る母さんを私は睨んでいた。
それから少し時間がたった後、兄貴がやってきた。
「・・・兄貴、なんか用?」
兄貴は首を振り口を開けた。
「・・・実はね、僕が事件ばっかりおこすからかな?・・・・母さんが引っ越すと言い出したんだ。」
・・・・。
「・・・・兄貴はなんで今日ボロボロになって帰ってきたの?」
私は嫌な女だ。知ってる事をわざとまた聞き返す。
「・・・今日、あの人とわかれたんだ。そしたらさ、帰って来る途中で何かに襲われてね。気がついたらこんな格好になってたんだ。」
・・・・・彼女と別れた?
「・・・なんで彼女と別れたの?」
「・・・今日の朝、母さんに言われてたんだ。」
「・・・なんて?」
私は静かに聞き返す。
「・・・秘密。」
兄貴はそういって部屋から出ていった。別に兄貴が教えてくれなくても母さんがいる。私は早速テレビを見ている母さんの隣に座り、先程兄貴がいっていた朝の事を聞くことにした。
「・・・母さん、兄貴になんて言ったの?」
「・・・私はあの子に尋ねただけよ。・・・・最近、蕾がひねくれてないかとね。そしたらあの子はしっかりと頷いた。」
・・・・私はそんなにひねくれていただろうか?
「・・・・最後に私はあの子に最近、蕾きかまっているかと聞いたら彼は横に動かした。ただ、それだけよ。・・・・・・顔がにやけてるわよ。」
私はにやけた顔をしているだろうか?
「・・・今度の引っ越しで時雨と貴女が変わってくれたら嬉しいわ。」
「・・・母さん、私変われるかな?」
私の問いにしっかり頷く母さんは心強かった。
私はあっちについたら必ず変わろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・剣治、いつこんなの知ったの?」
「・・・秘密だよ、時雨君。それよりなんか重い話しだったね。コメディーには程遠い雰囲気だったよ。」
「うーん、それは言えてるかも・・・・。剣治、なんかないかな?コメディーな話。」
「・・・・ネタ切れかな?」
「・・・・え、嘘!じゃあ僕の友達、霜崎剣治の一日!どうぞ!」
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「剣治様、お目覚めの時間ですよ。」
生徒会長、霜崎 剣治の夏休みの華麗なる一日はまず、メイドさんに起こされ始まる。
「・・・・おはよう、今日も起こしてくれてありがとう瑠美。」
瑠美に起こされた剣治は朝食を食べに大きなテーブルに座る。
『おはようございます!御主人様!』
テーブルの脇には右手と左手、更には両足を使っても数えることは出来ないくらいのメイドさんが控えている。
「ああ、おはようみんな。」
剣治はこれら全てのメイドさんの名前を全て覚えているが、面倒なので省略させてもらう。
「・・・メイドAさん、今日は君が当番だったかな?」
剣治は相手の事を思うので厳しく接する時がある。時雨とは違う優しさを持っている。
「ちょっと塩辛いかな?・・・・君達の朝食が終わったら僕の部屋に来てくれ。」
「は、はい!わかりました!」
剣治が朝食を食べ終えた後、メイドさん達に朝の挨拶をする。
「・・・今日もみんな頑張ってほしいと思う!嫌になったら帰って結構!以上。」
解散していくメイドさん達。剣治の家ではメイドさん達が修行しているのだ。
朝食を食べた剣治は部屋に戻り魔界や天界からの書類に目を通す。
「・・・・ふむ、魔界に未確認の魔物が出現。なるほど、今度時雨君を魔界に送りつけよう。」
そんな事をしていると剣治の部屋のドアを叩く音が聞こえてきた。
「・・・メイドAですっ!剣治様に呼ばれたので参りました!」
剣治は書類をかたずけた後、ドアを開けに行く。
「・・・さぁ、どうぞ入りたまえ。入ったら椅子に座ってくれ君に話がある。」
怯えるメイドAを椅子に座らせ、剣治自身は先程の机に座る。
「・・・さて、僕の質問に答えてもらおうかな?質問はしないで返事は『はい』と『いいえ』で答えて欲しい。まず、君はこの仕事が好きかね?」
「は、はいっ!」
「次・・・・。」
剣治の質問はそれから少しかかった。
「・・・・これで全ての質問は終了だよ。これからも頑張ってくれたまえ。」
「は、はい!わかりました!」
「・・・君は元気がいいな?」
「はい!私は元気だけが取り柄ですから!」
首を振る剣治。彼が首を振る時はさらに何かを言う時の前触れである。
「・・・いいや、君は元気で美しいメイドだ。・・・・最後にここであった事は黙っているように!誰かに聞かれたら酷い事をされたと言ってほしい。・・・何か質問はあるかね?」
メイドの間では剣治の部屋に呼ばれた場合、酷い事をされ帰って来ると噂になっている。当然、ここに初めて来たメイドAは先程から不思議に思っていた。
「・・・剣治様、貴方は優しいのになんで嘘を言わせるんですか?」
机を立ち、窓の外を眺めながら口を開く。
「・・・・それはね、僕がシャイだからさ。」
シャイではなくキザではないだろうか?
「わかったかな?メイドAさん。」
微笑む剣治の歯が光ったのは目の錯覚だろう。
「は、はい!わかりました!失礼しました!」
そういって退室するメイドAを微笑みながら見送る剣治。
「さて、生徒会長という仕事をこなしに行きますかね?」
剣治は学校に向かう為、リムジンに乗り込むのだった。
生徒会室の前までリムジンに送ってもらい、部屋の中に入る。すでに大体必要な面子は揃っている。
「・・・・みんな、今回は校舎の掃除を行いたいと思う!」
「えーっ、めんどくさいよ!」
当然みんなの反感をかいあっさり撃沈かと思われたが剣治は別に大丈夫だった。
「・・・・じゃあ、保坂君は帰ってよろしい!後、残っている焔君、舞君、春君も自由にしていい!」
そういわれ真っ先に扉を開け、帰ろうとする保坂を誰も止めなかった。(生徒会長補佐なのに仕事は何もしていない。)だが、今日はすぐにでていく保坂は何かにぶつかり後ろに十点をあげたくなるような倒れ込みをした。
息をのむ生徒会長以外のメンバー。生徒会長は一言呟く。
「・・・少し遅刻だよ、時雨君。」
遅刻した時雨は保坂を抱き留め、生徒会室に入って来た。
「ごめんなさい、遅れました!」
メンバーに動揺が走る。
「・・・ところで保坂さんはなんで外に出ようとしてたの?」
保坂以外のメンバーが口を揃えて『サボり』と言う前に保坂が嘘を口走った。
「実はね、生徒会長が校舎の掃除をするといったから掃除道具を取りに行こうとしてたらあなたにぶつかっちゃった。てへっ!」
「あ、そうなんだ。さすが生徒会長補佐だね?ごめんね、邪魔したみたいでさ。怪我とかないかな?」
生徒会長はそろそろ他のメンバーが戦闘体制をとりそうなので話を始める事にした。
「さて、全員揃ったみたいなのでそろそろ始めようか?校舎は広いので二人組に別れたいと思う。なお、僕と時雨君はたまに手伝いに行くと思うからみんな頑張るように!以上。」
それから剣治と時雨は屋上を掃除する為に階段をのぼっていた。
「・・・・剣治、校舎をこの人数で掃除するの無理じゃないかな?」
「大丈夫、天使化して時を止める。罪人天使ならできるのさとても平和的な使用法だと思わないかい?時雨君。」
相槌をうつ時雨は感心していた。
「うーん、さすが生徒会長だなぁ。」
それから屋上を二人で綺麗にする。
「・・・・時雨君は他のメンバーを手伝いに行ってくれないかな?後は少ないからここは僕がしておくからさ。」
紅い羽を生やした時雨は頷き、エールを送る。
「うん、頑張ってね!」
飛び去る時雨に手を振り時雨が完璧に見えなくなった後、剣治は呪文を唱える。
『我は大罪を背負う哀しき天使。そして天界と魔界を守護する悪魔!』
蒼い空が広がり、紅い地上が辺りを埋め尽くす。
紫の羽になった剣治は早速屋上を掃除する。
数分後、屋上はピカピカになった。
剣治が時雨と同じく手伝いに向かう為、階段を降りていると騒ぎ声が聞こえてくる。
「・・・・ちょっと!保坂さん!時雨君から離れなさい!」
「うるさいなぁ、窓拭いてたら落ちただけだよ?そんでたまたま時雨君が受け止めてくれただけだって。」
「・・・嘘いいなさいっ!」
「きゃっ!時雨君恐いっ!舞さんがいじめるよ〜。」
「抱き着くな〜〜〜!」
剣治は溜息を付かずに騒ぎを納めに階段から飛び降りるのだった。 広い廊下では戦闘がくりひろがれそうだった。
雑巾が飛び交い、モッブがそれを叩き落とす。(彼女達が本気で争うと校舎が掃除どころではなくなってしまう。)ちなみにモッブを使っているのは時雨であり、彼のお陰で彼女達は雑巾まみれにならないのである。
「今日こそ倒してあげますわ!保坂さん。」
「そうよ!消えなさい!あなたに時雨君は必要ないわ!」
春は生徒会長を探しに旅立ちまだ帰っていない。(時雨が彼女にアイコンタクトで頼んだ。弟子?の春には分かったらしい。)
「へへーん、あたらないよーっだ!それっ!」
雑巾は時雨が全てたたき落としているので両者にはなかなか当たらない。
だが、時雨が廊下で滑り彼の顔に彼女達が投げた雑巾が全てクリティカルヒット!時雨は雑巾を受けて廊下の床に散った・・・・。 当てた本人達はその場に固まった。
時雨は自力で雑巾から笑いながら這い出し彼女達に雑巾を投げた。
投げた雑巾は全く見当違いな方向に行き、結果剣治の顔に当たった。
「・・・・時雨君、君は掃除が終わった後、生徒会室に残っていてくれ。残りの者は早く割り当てられた箇所を終わらせること。以上!」
その言葉が始まりとなり、各自急いで掃除区域に戻っていく。
「ぼ、僕も誰かを手伝ってくるよ!」
逃げる時雨を剣治は後ろから掴み、雑巾が散乱している廊下が綺麗になるまで監視していたのは当たり前の事である。(時雨以外に遊んでいたメンバーが廊下掃除を手伝ってようやく全ての掃除が終わった。)
「・・・・お疲れ様でした!」
掃除が終わった後の生徒会室で最後の挨拶をする。 帰って行くメンバー。生徒会室には時雨と剣治が残る。
「・・・遊んでいた時雨君には少し話がある。例の店で話そう。」
剣治は今日書類の中に入っていた一つを持ち、時雨と一緒に例の店に向かった。ちなみに遊んで剣治に雑巾をぶつけた時雨はビクビクしながら店に向かった。
「やぁ、みんな!」
剣治が店(冥土喫茶)に入ると何時ものようにメイドさん達は迎撃をする準備をする。
「まぁ、待ってくれ。今日は時雨君を君達に献上しにきたんだ。・・・・今から少しの間だけだが、好きなようにしていい。」
後から出て来た申し訳なさそうな時雨は剣治に押されメイドと言う名の海に落とされた。
「キャー時雨様よ〜。」
時雨が海で溺れるのを剣治はテーブルと言う名の豪華客船から眺めていた。
時雨が溺れてから少し経ち剣治は時雨を助けに行った。(メイドさん達を抱きしめ気絶させていった。) 救助された時雨はいつかのように服がヨレヨレになったり揉みくちゃにされ気絶寸前で何か譫言を言っている状態。
「・・・うわー!あああああああ!」 普通の状態に戻った時雨に剣治は書類を見せた。(時雨が復活するまで剣治はカメラで気絶していた時雨とメイドさんを撮りまくっていた。)
「・・・その書類に書いてあるように君に二学期は存在しない。」
『今回、マオウを退治していただきまして御礼を申し上げたいと思います。早速本題に入ります。時雨様は今回、魔界地下支部の新しい魔王決定戦に出てもらいます。安心してください、優勝しても魔王になりません。魔界のプリンセスと一緒に頑張ってもらいます。』
「剣治先生!僕この文面よくわかりません!帰っていいですか?」
「聞き分けのない生徒には体罰が必要ですね?」
「せ、生徒!体罰はいけません!」
剣治は時雨の視界から消え後ろに回り込み時雨が振り向く前に・・・・頭に拳を叩き込む!
「あたぁ!」
「あべしっ!」
倒れ込む時雨を抱き上げテーブルに寝かせ一度店の奥に消えダンボールを持ってくる。
時雨をダンボールに入れてガムテープを張り付け行き先を書く。
「・・・行き先は魔界、地下。これでいいな。・・・・・頑張ってくれ、時雨君!」
メイド長にダンボール(時雨)を預け、家に帰る。
「あ、時雨君の家に行って来ないといけないな。」
時雨がこれからどうなるかわからないので言い訳を考える。
「・・・・千夏さんを時雨君から分離させよう。」
一旦、喫茶に戻り時雨から千夏を引っ張り出す。(方法は不明。)
気絶している千夏を背負い時雨が住んでいる家に行く。家の前で千夏を起こして事情を説明。彼の影武者になってほしいと説得する。
「・・・うーん、無料でするには大変だなぁー。何か欲しいなぁー?」
剣治におねだりする千夏は彼の想像の範囲内であった。
「・・・時雨君が帰ってくるまでばれなかったら貴女に身体をあげますよ。新しい身体をね?」
顔は時雨の千夏はその条件に食いついて離れなかった。
「お帰りなさい!剣治様!」
帰り着いた剣治を迎えるメイドさん達。剣治は右手を挙げ、それの返事をして自分の部屋に入り、既に運ばれている晩御飯を彼の側近のメイドさんと共に食べる。
「・・・瑠美、今日は疲れたからこのまま寝るよ・・・・お休み。」
「はい、お休みなさいませ、剣治様。」
そういって人形の瑠美にお休みのキスをする。
こうして剣治の一日は静かに幕を降ろした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「しかしまぁ、千夏さん時雨君がいなくなった事ばれてませんかね?」
「当たり前だよ、剣治君。僕は時雨だよ?」
「うーん、完璧だ。蕾ちゃんにはばれてませんか?」
「大丈夫、多分!」
「・・・・心配ですね。早く時雨君が帰ってくればいいのですが。」
「そうだねぇー。記念すべき二十回記念に主人公が不在はおかしいかな?」
「ま、『アンノウン・エンジェル』はこれで終わりですがね。」
「やっぱりかぁ。続編は?」
「今の所はわかりませんね。」
「じゃあ時雨は?」
「知りません。後はいつも作者が言ってるように『一人でもいいから時雨君がどうなったか気になってくれたら続きを書きます』となるでしょう。」
「てか、そんな事言ってたっけ?そして一人もいなかったら?」
「・・・悲しいですね。まぁ、作者には頑張ってもらいましょう。題名かわるらしいですし、僕たちは次回が出てもあまり出てこれないかもしれません。」
「ま、マジで?」
「マジです。・・・それでは、最後を閉めたのは僕こと、剣治と」
「絶世の美人!千夏でしたぁ!みんな応援ありがとねぇ!」
ー完ー
「ここはどこなんだぁ〜!主人公を消して綺麗に閉めないでよぉー。」
皆様!ありがとうごぜーました!時雨の生活はハッピーに終わりました!(冗談です。)契約もしましたし(かなりやりすぎ。)友達もいっぱい出来ました!(実はまだ数えるくらいしかいません。)そんな時雨にエールを送ってくれてありがとう!続編を書けたらやはり時雨が一人しかいない状況を書いていきたいと思っています。まぁ、誰かが続編をみたいなら書きたいと思います。さて、最後にもう一度きちんと挨拶して終わりたいと思います!『アンノウン・エンジェル』を読んでくれて有り難うございます!




