表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

そのじゅうに 天界と便器の関係

なんとなく話しが一段落 してしまいました。


まただ、僕の隣に二人が寝ている。


まず、右に蕾。


「兄様〜。」


そして左に零ちゃん


「時雨様〜。」


・・・・昔はこんなシチュエーションに憧れていた時もあったよ。だけど欝陶しいだけだよ。しかも夢までみてるよ。幸せな人だな。

さっさと起床する。そして日記を書く事にした。


『 零ちゃんというメイドさんを面倒見るように頼まれた。彼女はロリーな少女だが、蕾よりあれがでかかった。』


・・・・こんなもんかな?


「うん、まぁいいでしょう。」


今日は珍しく千夏姉さんが早く起きていた。こんな日は不吉な事がよく起こる。

「失礼な事言わないでよ。」


ごめんなさい。


近頃天使が出て来なくなった。理由はわからない。この前泣いていた。


「ちくしょー、俺、キャラそんなに薄いかよ?時雨の周りの奴らがいけないんだ。」


さて、気を取り直して朝食を食べに行こう。


「あ、おはようございます!時雨様。よく眠れました?(皮肉)」


「あんまり眠れなかったかな?心配してくれてありがとう!(皮肉と気がついてない。)


・・・・さて、今日の朝食は・・・いつもと同じでおいしそうだなぁ。

「いつもありがとう!いつもよりおいしく感じるよ。」


「ふふっ、いつもと同じですよ。」


味はいつもと変わらない。昨日の晩御飯は零が作った。来た時より、料理の腕前はかなりあがっていた。だけどまだ人参が生だったり、分量間違えたりしている。


「美奈さんのおかげで零ちゃんかなり料理の腕前があがってるよ。」


「いえ、時雨様がいてくれるから頑張れるんですよ。」

昨日の訓練の成果に驚いた時雨は何かご褒美をあげると言った。それに対して零が望んだものは時雨の隣で寝る事であった。頷く時雨を見ていた蕾は誰よりも早く時雨のベットに入り込んだ。零は少し不満だったらしいが時雨は特に何も言わずベットに入った。

入った瞬間、蕾は時雨に抱き着いた。これを見た零も負けじと時雨にくっつき、時雨はどいてほしいと言えずに困っていた。時雨は寝付きが悪かったので先に二人が寝てしまった後はただただ寝る努力をするばかりであった。

「時雨様?今日の夜寝る前に私の所に来て下さい。」

「?わかったよ。」


朝食を食べ終わった後、電話がなった。


取りに行こうとする美奈を制し、時雨が電話に出る。

『あ、もしもし時雨君?あの約束覚えてる?』


まだこっちが何も言ってないのに一方的に話しをしてきた。

・・・・・この声は凪さんかな?


「えーっと、凪さんだよね?そういえばいつ遊びにいいのかな?」


『覚えててくれたかーっ!今日じゃだめかな?』


当たってホッとする時雨。


「大丈夫だよ。」


『じゃあ公園に集合!』


がちゃ、ツーツー。


今日の予定が決まったので早速出かける事にした。未だに蕾達は起きてこない。

蕾達が寝ている部屋でさっさと着替えを済ませ、蕾達を起こした。

「朝だよ!二人とも起きなよ!」


「ふにゃーい。」


「うー、兄様おはよー」


起きた蕾達が朝食を食べている時に時雨は家を出た。



近くに公園は一つしかないのでそこを目指す事にした。

・・・・・しかしまぁ、そろそろ誰かと契約したほうがいいかもしれないなぁ。近頃僕なんとなくおかしくなってるきがするんだよな。別にキスじゃなくてもいいだろうし、握手でもいいんじゃないのかな?・・・・それなら誰と契約すればいいんだろう?


・・・・わかんないな。


そんな事を考えていると既にざわざしている公園についてしまった。まだ早い時間なのに小さなこども達が遊んでいる。

「おーい!時雨君!こっちだよ!」


小さなこどもたちにまざって遊んでいる女子高生が一人とそれを見ている女子高生が一人。

前者が凪さんで後者が朝美さんだった。


「あ、朝美さんも一緒に遊びたいんだって!いいかな?」


「別にきたくて来たわけじゃない!時雨に話したい事があってきたんだ!」


「むふふっ!素直じゃないなぁ!」

話したい事?何だろう。

「話したい事?何それ。」

「後で話す!」


なんか顔が真っ赤だな?怒ってるみたい。


「じゃあ、私の家に出発!」

家は公園の裏側にあり、僕の家より大きかった。


「私の部屋は二階だよ!廊下のつきあたりの右のほうね?朝美が知ってるから先に行ってて!」


部屋は綺麗に整頓されており、ここも僕の部屋より大きい。


適当に座って待っていると朝美さんが僕に話し掛けてきた。


「・・・・ねぇ、時雨。あんた罪人天使でしょ?」


「え、うん。そうだけど・・・・どうかした?」


少し俯いて話始める朝美さん。

「あんた契約破ったみたいね?・・・・契約を破った者は一度天界に行かないといけないの。」


・・・・・悪い事だったみたいだなぁ。契約破るの。

朝美さんは続ける。


「・・・・天界に行くには神様と一時契約しないと行けないの。」


・・・・残念ながら僕の知り合いに神様はいないかな?


「・・・・私、神様なの。」


・・・・身近に神様がいました。


「・・・だから、一緒に天界にいこっ?」


・・・・うーん、近くのコンビニみたいな感じで言ってるなぁ。それに『いこっ。』の部分は『死ぬ』っていみなんじゃない?


考えていると凪さんがやってきた。朝美さんはトイレと言って部屋から出て行ってしまった。


凪さんが今度は話し始めた。多分この人も人間じゃないと思う。


「私ね、堕天使なんだぁ。」


『堕天使・・・・天界にいた天使が魔界に住み、天使の羽は黒く染まっている。しかし、元天使なので性格はいたって温和な人が多い。一応天使化が使える。』

確かこんな感じで焔さんが書いた本に載っていた。

あの本かなり役にたってるなぁ。


「えーっと、僕になにか用事があるのかな?」


・・・・魔界に一緒に行ってくれとか?


「私と闘って!時雨君、あの亜美を負かしたんでしょ?」


・・・・あれはあっちが負けを認めたんだけどなぁ。

「わかったよ。だけど僕はそんなに強くないよ?それになんで闘いたいの?」

「それはね、強くなりたいから・・・・。誰とも闘わないようにするには強くなればいいんだよ。」


・・・まぁ、いいか。


「でも何処でするの?公園で闘ったら子ども達が巻き込まれるよ?」


ニヤリッと笑う凪さん。


「大丈夫、私の家の地下。」


ここには地下まであるのか・・・。


朝美さんに置き手紙を残し凪さんについていくと広い地下についた。


辺りを見ていると戦闘は始まっていたようだ。


『我は、悪魔のすみし所にいる天使。』

既に天使化した凪さんが灰色に輝く光剣を構え突撃してくる。こういった状況になると刹那の天使つまり千夏姉さんが出てきてくれるんだけど今日は天使がでてきた。僕にアドバイスしてくれる事を期待する。


「時雨!今回はお前一人で勝て!」


・・・他人を頼るのはやめよう。


『我は、罪を背負いし紅き天使』


『そして、悲しい記憶と約束に縛られる悪魔!』


千夏姉さんが助けてくれるようだ。・・・まだ僕は頼るしかできないみたいだ。

結果を言ってしまうと勝っていた。


「やっぱり時雨君は強いな。・・・・殺す勢いでいったのなぁ。」


・・・・危なかったかな?千夏姉さんが出てきてくれなかったら死んでたかも。


「悪いけど時雨君、私疲れちゃたから休んでもいいかなぁ?」


遠回しに帰って欲しいと言っているようだ。


凪さんの家から出ると僕は朝美さんに会った。


「明日、返事して。」


そうつげると走り去って行った。


明日まで時間はまだある。今日は一人で町を歩こう。もしかしたらもう戻って来れないかもしれないから・・・・・。


夕方になって家に帰るといい匂いが鼻についた。


「あ、お帰り!兄様。今日は私が晩御飯作ったよ!」

珍しい事ではないが近頃はなかったなぁー。


晩御飯はおいしかった。

「おいしいよ。蕾。」


素直に感想を言うと零ちゃんが膨れた。

慌てて、


「じゃあ、明日の朝は零ちゃんの御飯が食べたいな。そしたら美奈さんもゆっくり出来るからさ。」


今日の三人はずっと僕を見ている気がする。


寝る前に最後になるかもしれない夜空を眺めていると蕾がやってきた。


「兄様、なんかおかしいよ?どうかしたの?」


「蕾、僕は嬉しかったよ。君みたいな妹がいて。」


?といいたげな蕾の顔。

「僕は美奈さんに呼ばれているからちょっと行ってくるね?」

蕾の横を通り過ぎる瞬間に涙がでてきた。蕾がふりかえっても無視して通り過ぎた。


美奈さんの部屋につくと美奈さんが錠剤を手にしていた。


「時雨様、これを飲んでください。」


「錠剤タイプの自白剤ですか?」


にこりと微笑む美奈さん。


「いえいえ〜。精神安定剤ですよ!これでぐっすり眠れます!」


・・・・精神安定剤?なんだろうそれ。


「じゃあ飲みますね。」


飲んでいると美奈さんの顔がニヤリと笑った気がした。

飲み終わってすぐになにかがおかしいという気がした。体が自由に動かないのだ。倒れる寸前、美奈さんが支えてくれた。


「さすがですねぇー。凄い効き目です!これでよく眠れますよ。時雨様。」


僕の頭の中は

「ああ〜、美奈さんのあれが顔に当たって柔らかいなぁ〜」

としか考えておらず、その気分もすぐに闇の中に消えてしまった。

『千夏姉さん!僕は頑張ってるよ!』


幼い自分がお墓に手をあわせている。


『時雨にーちゃーん先帰るね!』


・・・・どうやら蕾が僕の妹になった後の事らしい。


『・・・・あなたの妹に優しくしてあげるのよ。みんなを大切にするの時雨も一人は嫌でしょ?他人を一人にしてはいけないよ。』


『え!千夏姉さん?


そんな声が聞こえた気がした。

懐かしい夢を見た。


昨日は何があったんだ?

美奈さんの部屋にいる事に気がついた僕は不思議な光景を目にした。


隣では美奈さんが寝ている、右の方には蕾が寝ている。そして部屋が荒れている・・・。泥棒でも入ったのかな?


朝食を食べに行くと零ちゃんが何かを作っていた。

挨拶をすると僕に泣きながら抱き着いてきた。


「時雨様〜!何処にも行かないで下さい!」

・・・・・少し胸が痛かった。


「大丈夫。戻ってくるよ。」


そういって零ちゃんを引きはがし、朝食を食べる。

「へぇ、おいしいな!」


まだ泣いている零ちゃん。


「あ、あ、ありがとうございましゅ。」


いつもより早く食べ、服を着替える。


起きている零ちゃんだけに外に行ってくる事を告げる。


外に出ると剣次が道路にいた。

「剣治、先に言わせてくれっ!」


「ああ、いいよ。」


「君の名前、『剣次』になってるぞ!」


頷く剣治。


「今回、コメディーっぽくないから作者が何となく変えたそうだ。・・・・朝から女の子を泣かすとは君は何しているんだ?」


「別に・・・・。」


「また、冥土喫茶一緒に行こうな。」


「・・・・わかったよ。」

「約束は守りたまえ。」


「うん!」


また頷く剣治。

適当なやり取りだが、それで良かった。


「・・・・時雨君、昨日は凄い目にあったみたいだな。・・・いや、君が帰ってきて話そう。」


そういって立ち去る剣次ではなく剣治。


決心が鈍る前に電話をかけた。


『もしもし?』


「僕は行くよ!」


『・・・・そう、お別れは済んだの?』


「必要ないよ。」


途端、怒った口調で話し始める電話の相手。


「何言ってるの!」


「帰ってくるならお別れは必要ないと思うんだ!」

「・・・・そうね。」






その後、電話の相手朝美さんと会って一時契約をすることにした。


「ままー、あの人達ラブラブだ!」


「こどもが見るものではありません!」


・・・・他人に見られてしまった。しかも朝美さん顔が真っ赤。しかもこんなはずじゃなかったって顔してるな。


「・・・・一時契約は書類でよかったのに。」


「え、何か言った?」


「別に、さぁ、行こうか。」


歩き出してついたのは公園の男子トイレ。

しかも大きいほう。


「ここから行くの?」


頷く朝美さん。


『・・・・・二名様ですか?』


うわっ!便器が喋った!

「はい、二名です。」


淡々と答える朝美さん。

『カップル割引が使えますよ。良かったですね。二人で百円になります。』


朝美さんが百円便器の中に落とした。


すると、辺りが真っ白になり、僕は人間界から・・・・・消えてしまった。


『最後に、天界に行って戻って来た罪人天使は今の所一人もいないそうですわ。』


焔さんの本にはそう書かれていた。

今回で時雨は人間界から消えちゃいましたね。仕方ないですよ、占いしのおじさんが言ってましたし。夏休みより時雨の未来が消えるほうが先かもしれないなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ