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図書室の妖精

作者: しろぎつね

山とかオチとか意味とか気にしてはいけません。学校では何が起こってもいいんです。

ある日、友人Mが変なことを言い出した。

「隣のクラスの人から聞いたんだけど、図書室に妖精がいるんだと」

いや、自分は図書委員だが、そんな話は聞いたことがない。

「お前が知らないんだったら単なる噂なのかなあ」

Mが聞いたところによると図書室に時々妖精が現れて、成績が上がったり彼氏彼女が出来たりするのだそうだ。

なんだそれ。

図書室で勉強すれば成績は良くなるだろうし、本好きのカップルができることもあるだろう。

でも、あまりにお決まりの噂に思えて、図書の先生に聞いてみた。


「そんなので図書室に人が呼べるのなら昔からやってるよ。何で今なんだ?」

ごもっとも。


ところがぽつぽつと図書室でカップルが増えたという話が出てきた。

成績についても上がったという噂がある。

ただこちらは、真面目な生徒が図書室に来ているだけだろう。


「あの噂は本当なのかもしれないなあ。でも、図書室に行っても彼女はできないし、成績も上がらない。僕には妖精はこないのかあ」

Mは嘆くが、君は邪念があり過ぎる。


しかし何で妖精なんだろう。

妖精を見たという生徒はいない。

単なるジンクスというやつなのだろうか。


その日は朝からぐずついた天気だった。

放課後図書館に行って棚の本を探していると、突然窓の外が明るく光り、次いで雷鳴が轟いた。

一瞬目をつむって再び目を開けた時、目の前に光り輝く姿が見えた。

これは妖精?


そして、近くにいた女子も同じように妖精の方を見つめていた。

やがてお互いそれに気がついて見つめ合ったのだった。

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