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迷宮に堕つ

俺たちが家に入ろうとしたその瞬間、突如として地震が起きて目の前が真っ暗になった。

次に目が覚めたときには俺たちは石畳の部屋に居た。


「凪さん、ここって…」


「ああ、十中八句ダンジョンだろうな」


チラッと、白を見ると口角が少し上がって嬉しそうだった。未知を知りたい、それは誰しもが思うことだろう。そして、俺も白も例外ではない。だから………だから、目の前に広がるダンジョンにワクワクしてしまうのは仕方ないのだろう。


「まあ、何がともあれ脱出だな」


「その前にご飯にしませんか?」


「そうするか」


持っていたレジ袋から今日の晩御飯&明日の朝ごはん予定だったものを取り出す。


「ちょうどよくお惣菜買ってて良かったですね。」


「むぐっ。そうだな、調理器具なんて何にもないからな。」


買っていたおにぎりと唐揚げを食べながら現状を確認する。ちなみに、俺がツナマヨと牛カルビ、白が梅と昆布だ!


「たしか、ダンジョンに入ったらステータスボードが出せるんでしたよね。」


「そうだったな」




名前:神風 凪

種族:人

Lv.1

ジョブ:無し

ステータス

状態:正常 (呪い:???)

体力:300

魔力:500

筋力:220

素早さ:300

防御力:150

知力:200

精神力:180

器用さ:320

運:500


スキル

【神風流戦闘術】(最適化):Lv.EX

【望月流戦闘術】:Lv.EX

【武術百般】(最適化):Lv.12

【魂装】(最適化)

【家事】:Lv.8

【狂気】

【監視】:Lv.EX

【隠れ身】:Lv.EX

【尾行】:Lv.EX

【調教】(最適化)

(NEW!!)【理眼】:Lv.EX


ユニークスキル

【タナトス】

【センス】

【欠けた記憶】


称号

・試練に選ばれし者

・神風流継承者

・白華のご主人様

・狂った愛に溺れる者




名前:望月 白華

種族:人

LV.1

〈ジョブ〉:無し

状態:正常 (呪い:???)

体力400

魔力600

筋力110

素早さ300

防御力120

知力300

精神力200

器用さ300

運400


スキル

【望月流戦闘術】(最適化):Lv.EX

【神風流戦闘術】:Lv.EX

【武術百般】(最適化):Lv.10

【魂装】(最適化)

【狂気】

【家事】:Lv.MAX

【解析】:Lv.EX

【魅了】(最適化):Lv.EX

【誘惑】(最適化):Lv.EX

【並列処理】:Lv.8

【奉仕】(最適化)

(NEW!!)【魔法】:Lv.EX


ユニークスキル

【タナトス】

【センス】

【壊れた思い出】


称号

・試練に選ばれし者

・望月流継承者

・凪のペット

・狂った愛に溺れる者




目を開けたり閉じたりして、目の前に表示されている内容が目の錯覚でないことを確かめ、白に問いかける。


「……なぁ白華。」


「なんでしょう凪さん。」


「このシステムを作った奴は俺らに嫌がらせがしたいのか?」


「そうかもしれません……けど、」


「けど?」


頬を軽く朱色に染め、何かを隠すように両手で口元を覆いながら白華は嬉しそうにつぶやく。


「私は愛が感じられて嬉しいです、よ?」


「っ!!」


白はすぐにそっぽを向いたのだが、後ろからでも分かるほどに顔を赤らめているのが見て取れる。


〈……イチャつくのはいいんですけど、もう少し危機感を持ってもらっていいですか?〉


「「え?だれ?」」


突如として少女……というより幼女の声が聞こえてきた。


〈スキル『タナトス』です。効果ぐらい確認してください、まいますたー?〉


「「はい、すいません。」」


〈……そんな露骨にへこまないでください。私のことはゲームのヘルプ機能みたいなものだと思っていろいろ聞いてくださいね?〉


「「じゃあ、武器ほしい!!」」


〈少々お待ちを………ふむ、それなら『魂装』がいいでしょう。魂の形を具現化するスキルなので扱いやすいものが出来るでしょう。魂装と唱えれば出てきますよ。〉


わくわくしながら試してみる。


「じゃ、まずは俺から。『魂装』」


そう唱えると、桜色に光り輝く宝石のようなものが目の前に現れた。それを掴むと、光を発しながら一振りの刀に変わる。


〈………識別完了。葉桜刀『刃桜(はざくら)』、それがその刀の銘です。〉


一寸の狂いもなく光を返すその刀身には桜色の刃紋があり先端に行くほど色が濃くなっていく。小烏造りなっており、神風流においてそれなりに使用される突きにも対応できる、正に俺のための刀と言えるだろう。


「良い刀だ。」


「次は私が。『魂装』」


白華がそう唱えると、心臓の辺りが強く輝きを放ち、その中から蒼に光り輝く宝石が現れる。それは白華が掴むと同時に輝きを増し、一本の杖に変わる。


〈……識別完了。その杖の銘は戦闘杖『蒼棍』です。〉


桜に似た木でできているが端のみ蒼い金属になっており、杖というよりは中国武術の棍に似ている。また、紺色のガラス玉か何かで装飾されており、シンプルながらも芸術品と呼べるものになっている。


「結構重めですけど、取り回しはいいですね。」


白華が軽く振り回しながら言う。少しニヤついているので満足する出来のものなのだろう。


「なあタナトス、この『Lv.EX』とか『最適化』って表示はどういうことだ?」


〈『最適化』はその名の通りにスキルが自分に合わせて最適化されていることを表しています。基本的には最適化されているものが使いこなせていると言えますね。

『Lv.EX』は進化可能と言うことを表します。条件は様々で、単純にレベルを限界まで上げることで進化できたり、複数のスキルレベルを限界まで上げることで合体し進化することもあります。進化しても"基本的"にはそれまでそのスキルで使えていた技は消えません。

Lv.表記がないものは『最適化』で進化・合成が可能になります。〉


「ふむ。それでも、単純な強化というわけじゃないんだろ?」


〈はい。合成先によっては技の一部が消失する可能性があります。ですが、マスターたちはスキルの再獲得が可能ですので問題ありません。〉


「へぇ。ダメもとで聞くが、進化先は分かるか?」


〈少々お待ちを………〉


「いや、わからないならいいんだが…」


〈……データ確認。真偽判定中……判定:真。一部スキル以外に関してならば問題なく予測可能です。〉


「「えぇ?なにこの子、こわぁ。」」


〈失礼ですね。ただの予測ですよ、的中率が9割9分9厘の。〉


「「それは予測って言わねーよ(言いませんよ)!?」」


タナトスは俺たちの驚愕と叫びをフル無視して話を続ける。


〈マスターの所有スキルの最適な進化先を表示します。〉


【監視】+【尾行】+【隠れ身】

 →【観測者】&【忍術】


【魅了】+【誘惑】+【奉仕】

 →【傾国】


【神風流戦闘術】→【神殺術】(ベーススキルは消滅しません)


【望月流戦闘術】→【理操技】(ベーススキルは消滅しません)


【魂装】+【魔法】

 →【魔纏装】(ベーススキルは消滅しません)


【魂装】+【理眼】

 →【擬人装】(ベーススキルは消滅しません)


「…思ったより分からん。が、面白そうではあるな。俺は全部進化させるか……白はどうする?」


「私もさせますよ。………傾国、これさえあれば凪さんを骨抜きにできるかも…」


なんだか白華が不穏だが、後でもう一度スキルを習得できるらしいので気軽に進化させようとしてタナトスに声をかけ__


〈進化させました。〉


「「え?はやっ」」


俺たちが思っているよりも進化は簡単にできるようだった。

ステータス値考えるの本当に大変ですねぇ。

次の話はいつ投稿しようかかなり迷ってます。というか長くなりすぎたので2話ぐらいにカットしないといけない……多分一週間ぐらいで上がります。

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