日常は…
「……なんで朝からこんなに疲れないといけなんだ」
「まあまあ、落ち着いて下さいよ凪さん」
天使のような笑顔の俺の彼女にジト目を向ける
「お前せいだと思うんだが白華さんやい?」
なぜ俺がこんなに疲れているか。それは白華が、家に上げた覚えが無いのに"一人暮らし"の俺の家に居たからである。
「だって、一瞬でも多く凪さんと一緒に居たいんですもん。」
詰め寄ると白はそう答えた、白華はどこかおかしい。いや、"壊れている"。だから勝手に合鍵だって作っているし、俺のことを観察して日記にしている。
だが、昔の白華は今のようにここまで犯罪に片足を突っ込んだ行動だったり、依存していた訳ではない、ある『事件』を境にこうなってしまったのである。
「まあ、作っていたのに渡さなかった俺も悪いけ…」
「ふふ、そうでしょうそうでしょう。私だって、いつ渡してくれるのかな?まだかな?とかってずぅーーーーと、待ってたんですよ?でも、渡してくれないから私の分は私が用意していいのかなって、思って用意したんですよ?」
食い気味に答える白華に苦笑いしながらそう答えた。
「まあ、そうだな。」
どんなことをされたとしても、基本的に俺に害はない。だから、許してしまう。それが白のする、俺への純粋無垢な愛情表現なのだと分かっているから。
まあ、俺が甘いせいで白の行為がエスカレートしている感は否めないが。
「……まあ、俺以外に興味を持たないのは彼氏として嬉しいことではあるんだがな。いかんせん、女友達もゼロなのはなぁ。」
「ん?何かいいました?」
そんな俺の不安を知ってか知らずか……知らないだろうなぁ、白華だし。
「おお、すごい騒ぎになってますね。」
「ん?何がだ?」
「朝のニュースですよ、凪さん。」
「あぁ、あれか。」
朝のニュースの内容はこうだ。
ドラゴンがアメリカに現れ、それの現れた場所を調べてみると、空間の歪みのような物があったらしい。その後、世界各地にダンジョンが発見されたらしい、だいたいのダンジョンには型があるらしい。その型は次の3つ
・洞窟型…洞窟のような入り口で、中には階段がありそれを降りて行く、テンプレのようなダンジョン
・変化型…既存の建物、ビル等がダンジョンになった物、中は洞窟型と同じような構造らしい
・ゲート型…唐突に現れ、入ると別の空間に飛ばされるらしいそして、最大の特徴として入ると閉じ込められるゲート型の中でも、閉鎖型と言う物があるらしい
そして、稀にダンジョン内の時間の流れが外の時間の流れと違う物があるそうだ。つまりは精神と◯の部屋である。
まあ、関係ないことだが
「そろそろ学校だぞ。」
車内アナウンスで降車駅の名前が聞こえてくる。
「あれ、もうそんなにたったんですか?」
「さっさと行くぞ。」
「もう夏休みなので面倒事が多いですね。」
雑談をしながら電車を降りる、駅を出たらもう学校はすぐ近くだ。
俺たちの通う高校は、公立の宮島高校で周辺の学校より偏差値が少し高い高校なだけで、部活・行事ともにそんなに変わっていない高校だ。今日は終業式と言うこともあり半日で帰ることになっている。
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「うーん。やっと終わったな、これで帰れる。」
「そうですね、晩ご飯は何が良いですか凪さん」
「うーん、そーだなー。」
校門で白華と待ち合わせし、雑談しながら帰路につく。
ここまではちょっと内容変えただけなので次から大きく変わります!!明日投稿します!!