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竹刀の剣士、異世界で無双する 仲間

4 仲間


「ところで、ヨウスケ。お主はこれからどうするのだ?」

イシャが尋ねてきた。この質問には答えにくい。俺もどうするかあまり考えていなかったからだ。

「うーん。とりあえずイシャの言うダヒトの村に行ってから、この世界の様子を見極めるかな。自動車は ここに置いていくしかないし、今は、何も決められない。」

「そうか、では、我がお主に従って動くとしよう。我も森の外の世界には興味があった。」

「えっ?いいのか?群れはどうするのだ?」

「ふむ、群れには暫定の長を指名しよう。ムシャガルムよ、お主が群れを率いるがよい。」

イシャは群れの中から1頭の狼を選んで命令した。ムシャガルムと呼ばれた狼は、はいつくばって

「ウォーン。」

と返事をした。それと共にほかの狼たちも歓迎するように吠える。

「なんか、よくわからないが。それでいいのか?」

「うむ。問題ない。もともとムシャガルムは先代の子のひとりであった故、群れの長となる資格があったのだ。」

「そうか、それならいいが。イシャは俺とともに人間の世界に行くことでいいんだな?」

「うむ。問題ない。」

 こうして、灰色狼の族長であるイシャコッツが俺の仲間になった。俺は、車から竹刀袋と防具鞄を取り出した。

「その、大きな袋は何だ?」

イシャが防具鞄を見て尋ねる。

「ああ、これは戦うときに身に着ける道具だ。鎧や兜のようなものだ。」

「お主に必要なのか?」

「これから、どんな相手に会うともわからん。備えは大事だろう。」

「そうか、そういうところも学ばねばならんな。」


「ところで、イシャよ。ダヒトの村までどのくらい時間がかかるのだ?」

「うむ、我の駆け足で1日。人間ならば3日というところか。」

「そうか。俺は食料を持っていないが、どうしたらいい?」

「では、途中で食料になる獲物を狩ればよい。我らはいつもそうしている。」

「分かった。森を抜けるまではイシャの指示に従う。しかし、俺の持っている武器は竹刀だけだ。獲物を 殺すことはできない。」

「心配するな、お主の食い扶持ぐらい我が賄ってみせる。」

「助かる。ありがとう。・・・もう一ついいか?この竹刀のように節の間が長い竹の生えているところはあるか?先ほどの戦いで竹刀がかなり傷ついたので、替えの竹刀を作りたいのだ。」

「ふむ。村に向かうには少し遠回りになるが、竹の生えているところは知っている。そこに案内しよう。」

「助かる。」

俺は、車に積んであったスコップ、鉈やナイフ、やすり、ロープなども防具鞄に突っ込んだ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。一応お話の筋書きは作ってから書いているのですが、なかなか筋書き通りには進みません。今後もどうなるのやら、作者自身不安です。どうぞ、お付き合いをお願いします。

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