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80 エビマヨ

「凄いな、今日は餃子?」


アイテール様が私の頬っぺに付いた粉を取りながら聞いてくる。


「今日はね、水餃子なんだよ。タレも2種類あるよ」


そう報告している間にもウェスタが水餃子を茹でるためのお湯を沸かしていた。


「水餃子は、私が茹でましょう」


ルミエールがお手伝いを申し出るとウェスタは『じゃあ、おかずを増やすか』と言って凄い早さで何か作り始めた。


『水餃子の茹で時間は2分だ。5個ずつくらいがいいな…あと、鍋にいれたらくっつかないように少しかき混ぜていてくれ』

「わかりました」


ルミエールが水餃子を茹でている間にテーブルの上を片付けてお皿や箸をセットする。


「茹で上がりましたよ」

『そうしたら、水餃子を上げてくれ。スープボウルによそって少し茹でたお湯も入れてくれ』


ウェスタに言われてルミエールが水餃子をせっせと茹でる。


「なぜ、茹で汁も入れるのですか?」

『水餃子の皮が乾かないようにとくっつかないようにだ』


成る程、水餃子特有のプリプリ感を維持してくれるんだね。


『エビマヨと油淋鶏だぞ。熱いから気を付けてな』


今夜の献立は、水餃子をメインに中華仕立てのようだ。ディザが取り皿に取り分けてくれる。


「わぁ、エビマヨ大好き」

『この間、イオリさんが作り方と調味料を送ってくれたから作ってみたんだ』


獣王国のイオリさんから仕送りと言う名の荷物が届いていた。マヨネーズやカレールーを始め、色んな調味料や食材と一緒にレシピも送ってくれたんだよね。


「早速、感想のお手紙を書いておくね」

『あぁ、俺からのお礼も伝えておいてくれ』


ウェスタとそんな話をしていたらルミエールが水餃子を持ってきてくれた。


「こちらも、熱々なのでヤケドしないように気を付けてくださいね」


水餃子は、ツヤツヤでとても美味しそう。


「いただきます」


水餃子をスープボウルからお皿に取り出して味噌ダレをつけてからフーフーしてかぶり付く。プリプリの皮の食感がとても良く、具材の味付けも結構しっかりしているけど味噌ダレと良く合う。辛いものが好きな人は唐辛子の粉をもう少し増やすことをおすすめする。


「おいしい!プリプリでツルンてしてる」


私がそう言うと、みんなも「おいしい」と絶賛してパクパクと食べている。


「醤油ダレもおいしいよ」


ディザが刻み生姜を取り皿に置いてくれたから醤油ダレも食してみる。水餃子に醤油ダレをかけて刻み生姜を一緒に口の中へ入れる。


「むぅ、醤油ダレもおいしい。刻み生姜は多目がおいしいかも」


新生姜のみじん切りは多目に用意することをおすすめ。食も進むしさっぱり食べれるよ。


「このエビマヨと言うものもエビがプリプリで旨いな」


ヴァンがエビマヨにハマったらしい。ぜひ下に敷いてあるレタスも一緒に食べてほしいな。


「エビマヨって結構簡単に出来るんだよね」


私も独り暮らしの時、晩酌のおつまみに良く作っていたんだよね。私は冷凍のカクテルエビを使ってササッと作れるツマミとして良く作っていた。


*****

[エビマヨ]

エビ   好きな量

天ぷら粉 

レタス

[ソース]

マヨネーズ 大さじ1

チリソース 大さじ1

*****

[作り方]

1.天ぷら粉を水で溶く(ドロドロくらいが良い)

2.水気を拭き取って下処理したエビに1を多目につけて揚げる。

(小さめの鍋に2.3センチの少ない油でOK)

3.ソースにからめてレタスの上に乗せる

*****


「ふわぁ、お腹いっぱい」


結局、5歳児のお腹的には水餃子は3つでパンパンになった。皮がしっかりしているからお米は食べなかったけど、満腹だ。エビマヨと油淋鶏も食べたしね。


「この水餃子と言うのは結構お腹にたまるね」


ディザも隣でお腹いっぱいと言っているが8個食べたらしい。大人達は冷えた麦酒を飲みながらツマミに結構食べたようだ。


「また、作ろうね」


ディザと約束をして、次は水餃子の中身にエビやシソを入れる計画を立てながらお風呂に入って一緒にベッドで寝た。


ーーーーー


瑠璃色の瞳…



目を閉ざして…眠っている



黒い生き物…沢山の血を流して



待っていて…あともう少し…



アナタの所へ…行くわ…


ーーーーー


朝、起きると涙を流していたようで頬が濡れていた。


「夢を見たの。私の大切な何かなのに忘れちゃうの」


ディザにギュッと抱き締められて「大丈夫」と言う言葉に胸が痛みを覚える。


「アイテール様から魔法のお勉強していいって許可が下りたから、今日は魔法陣の勉強を始めようか」


背中をポンポンと叩いてディザが優しく聞いてくれる。いつの間にか少し大きくなったディザに抱っこされながら「うん」と頷くと


「よし!今日は、フレンチトーストにバニラアイスを乗せて食べよう」


と、ディザは元気に言うと「ほら、レイラ。早く着替えて」とベッドから起こされる。


「ディザ、ブルーベリーのジャムも乗せていい?」

「しょうがないなぁ、今日は特別だよ」


と、ニヤリと笑うと着替えを手伝ってくれた。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

昨日に続いてエビマヨのレシピを乗せました。

冷凍のカクテルエビを常備しておいて、後1品欲しいときに良く作ります。

油も少量で後始末もお料理に使いきれるくらいなので気軽に出来ます。

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