30お勉強の日〔世界地図-2〕
いつも、読んでくださってありがとうございます。
今回は説明回の為、三話同時に投稿しています。
南西のウィシュトリア大陸には、3つの国がある。
大陸の東に位置する【風の国】モルデベザ王国は、風の精霊であるシルフィード様が治める国だ。四季を司る風の神様達の住まう風の塔があると言われておりモルデベザ王国から季節が変わるそうだ。
大陸の北西には【氷の国】ルミティノ帝国がある。一年中氷に覆われているこの国は、軍事国家であり多くの軍人が国の中枢を担っている。科学も進んでおり氷に閉ざされた環境下にありながらも自給自足を実現している。
最後に大陸の南部の地底都市にあるのが【ドワーフ国】ティヴァイム王国だ。ドワーフ族は陽気で仲間同士の結束が堅いが多種族を排斥する為、ドワーフ国に入るのは難しいとされている。鍛冶屋、石工、細工師、建築家等、専門の職人が多い。
東のアシュタペウス大陸には、6つの国がある。ちなみに、私たちが居る砂漠はこの大陸の西のちょうど真ん中辺りにある。
北東に位置するのは【土の国】ラーナ王国である。大地を司る精霊ノーム様が治める農業大国だ。アシュタペウス大陸の殆どの国へ農産物が輸出されている。また、このラーナ王国は、地中奥深くに隠された秘宝の番人と言う噂があると言う。
土の国の西側にあるのが、先日行った【人の国】ランディローザ国だ。現在は、世界樹が無くなりアイテール様に言われて建て直し中。元は、農業と織物が盛んな貿易国だったそうだ。人の国の南側に砂漠が広がっている。
砂漠の東側にあるのが【獣王国】フォルテノア王国だ。この国は、多種族の獣人が住んでいる。それぞれの獣人族の長が治める領地があり、その中でも一番寿命が長く魔力の強い竜族の長が王として国を治めている。先日、日本食が有るかもしれないと言う話が出た狐族の領地もこの獣王国にあるそうだ。
獣王国の南側に広がるのが【森の国】ルアナ共和国だ。森の国は、名前の通り大きな森が広がっている。動物や妖精が多く生息しており、人があまり居ない国とも言える。森の精霊を始め、山の精霊、谷の精霊、木の精霊であるドリアードも多く生息している。
【水の国】アミテノ王国は水の精霊であるオンディーヌ様が治めている国で、大きな湖の上に国がある。この大きな湖には、水竜が護っていると言う伝説があるそうだ。ガラス細工や装飾品などの工芸品が有名で王侯貴族に人気があるそうだ。北側に砂漠と獣王国、東側に森の国、そして南側にエルフ国と他国に囲まれた形になっている。
【エルフ国】ヴォルデネシア王国は、医療と薬学が進んでいる国である。エルフ族は、長命で魔力が多く、美しいとされている。古代エルフは、森の国に近い深い森の中の木の家に住んでおり会うことは難しいとされているが、王都に住むエルフ達は薬学や医療について貪欲な種族と言える。医学にのめり込んでいるワーカーホリックな学者も少なくないそうだ。




