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29 お勉強の日〔世界地図-1〕

いつも、読んでくださってありがとうございます。

今回は説明回の為、三話同時に投稿しています。

アイテール様が来ない日は、ディザとお勉強をすることになった。確かに、私はこの世界については魂に刻まれた世界樹の知識以外何も知らない。


きっかけは、ハーブを摘みに行った時に蛍光ピンクと紫の植物が目の前でズボッと根っこを土から抜いて突然歩き出したのを見て「ナンジャコリャー」って叫んだらディザがお腹を抱えてひとしきり爆笑してから「それは、魔力を持った薬草だよ」と言ってからまだ笑っていたことだ。魔力が有るからって植物が歩いてたらビックリするよ。私、悪くないと思う。


そんなことがあって、代々の世界樹が蓄積した知識の持ち主であるディザが先生になってくれて色々教えてくれる事になった。まずは、3階の図書室で必要な書籍を探すことにした。3階の図書室は、天井まである本棚にビッシリ本が入っている。本棚は曲線を帯びていてちょっとした迷路のように入り組んでいる。本棚を見ながら歩いていたらいつの間にか図書室の3階部分に居てビックリした。何階まであるかはまだ知らない。


ちなみに、本の背表紙を見て文字が読めるようでひと安心した。本を読めなかったら文字を覚えるところからだからね。


ディザがこの世界の歴史の本、それから地図を持って図書室の真ん中にあるソファスペースに座ると「今度、町に行って好きな文房具を買おうね」と言いながらノートとペンをくれた。


ノートは私が居た世界とそんなに変わらない質の物で書きやすそう、ペンの方はガラスで出来ていてペン先は万年筆のようになっている。インクはガラスの中に螺旋状に入っていてとても綺麗。


「さて、まずはこの世界について勉強しようね」


そう言って、ディザの授業が始まった。まずは、地図を広げて見せてくれる。一応、この世界の世界地図なんだけど。前世の世界地図と大きく異なる所がある。


「お空の上や海の中にも国があるの?」


地図には大きな大陸が左右にあり中央には海がある。海の中央には噴火している火山があり、いくつかの島が連なっている。そして中央から少し左上には大小五つの浮島が描かれている。そして中央右下の海の中には円柱の建造物がある。良くみると左側の大陸の一部に地下都市があるのを見つけた。


「空の国と海の国だね。ここにもちゃんと世界樹があるからレイラもいつか行くことになるんだよ。それじゃあ、まずは地図の見方は、上が北ね。」


地図の見方は、地球の世界地図と同じだった。続いた説明によると、地図の左下、南西にある大陸をウィシュトリア大陸。右側、東にある大陸をアシュタペウス大陸。中央にある海はディオルナ海洋と呼ぶそうだ。


ディオルナ海洋の中央にある噴火している火山と回りの島は、火の神ヴァルカン様が治める【火の国】アシュヴィ諸島。火の精霊や眷属が多く生息している。島にある火山は活火山で度々、噴火をしているそうだ。熱帯の気候に良く似ており年中温暖で住む人達も穏やかな性格をしている。


ディオルナ海洋の南の海底にあるのが【海の国】オルディヴァイル皇国。円柱状の建造物の様な絵が書かれていて建物の上部を世界樹の樹冠がスッポリと覆っている。海の精霊やネーレーイス(海の妖精)や海の生き物が多く生息している。


北西の空に浮かぶのは【空の国】神聖フォルテーティア皇国。五つの高さの違う浮島からなる国で蒸気機関が発達しており飛行艇などで往き来をする。話を聞いていてスチームパンクの世界を連想させられた。

読んでいただきありがとうございます。

書斎と図書室が混在していたので、図書室に統一しました。

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