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11【砂漠の世界樹】

人魚さんの鱗はこちらもガラス細工の様で、薄い水色の鱗に光が当たるとキラキラ光ってとても綺麗だ。


「アイテール様、お久しぶりでございます。愛し子様、初めまして。四大精霊の水を司るオンディーヌと申します。砂漠の地下水源からアイテール様と愛し子様が泉を作っていらっしゃると知らせがありまして。何かお力になれる事がありましたらと参りましたの」


オンディーヌ様は、優雅に挨拶をするとお手伝いに来たことを教えてくれた。


「オンディーヌ、久しぶりだね。丁度良いところに来てくれたよ。泉の中に水草や生き物がまだ居ないから用意してもらえるかい。あとこの泉を管理する精霊を呼んでくれないか」


「承りました」


そう答えたオンディーヌ様が泉の中に生き物が住めるように準備をしてくれるんだって。それから、精霊を一人この泉の管理者として呼んでくれるそうだ。


「レイラこれで魚釣りが出来るね」


嬉しそうに言うアイテール様。釣りがしたかったんだね。


「アイテールさま、レイラも釣りしてみたい」


私もとおねだりしていると、アイテールさまの後ろから声がした。


「僕も仲間にいれてくれる?」


声変わりしていない男の子の声に、えっ?とアイテール様の後ろを見ると男の子が立っていた。


「あぁ。勿論だよ【人の国の世界樹】いや、ここは砂漠だから【砂漠の世界樹】と言う名に変えてしまおう」


【人の国の世界樹】のお爺ちゃんと世代交代をして若くなった世界樹の名前をアイテール様がサラッと変えてしまったけどいいのかな?まぁ、この世界の神様だからいいのか…。


【砂漠の世界樹】と新しい名前がついた世界樹様は、見た目は小学校の高学年くらいで、声変わりしてない男の子の声。髪の毛はグリーンがかったシルバーでフンワリ先の方がカールしている。光の加減で金色っぽく見える時がある。瞳の色はグリーンで中心の方がオレンジぽい。色白で華奢なので髪の毛が長かったら女の子みたいだ。


「【砂漠の世界樹】ですか。善い名前をありがとうございます。愛し子様、はじめまして。これからよろしくお願い致します」


新しい世界樹様、礼儀正しい。


「レイラです。【砂漠の世界樹】様よろしくおねがいします」

「でも、レイラが呼ぶには少し名前が長いよな。アハハッ」


アイテール様、お礼を言われたのに名前が長いって笑っちゃダメなんじゃ…。


「そうですね。様付けで呼ばれるのもちょっと寂しいですね」


【砂漠の世界樹】様も同意しちゃってるし。


「レイラ、名前を考えてあげてね」

「えぇっ…無茶振り」


何だか此方に無茶振りされてしまったようです。


「えっと、他の世界樹様達には名前あるの?」

「いや、無いよ。まず、世界樹は神格化されているから神殿の中やお城の一画にあって。世界樹に会うのは一握りの王公貴族や神殿の聖職者だけだから名前の必要が無いんだよね」


成る程、参考にしようと思ったけどダメだった。






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