此処は何処なのでしょうか?
ヴェルナ)残された時間が尽きようとしてる、・・・・もうだ・・め・・見たい・・・。
未開地の古代遺跡で一つの命が尽きようとしていた。
ヴェルナ)え?・・・・魔法・・・陣が・・・・光ってる・・・ああきっと・・・夢ね。
ヴェルナが魔法陣の光に取りこまれる。
取りこまれた先は星達が光瞬く場所だった、360℃夜空の様に星の光だけが見え、他は何も無かった。
只声だけが聞こえた
(汝を新たなる異世界へ、願わくばどうか汝に幸があらんことを)
此れだけが聞こえた後、意識を失う。
彼女が転移したのは地球と呼ばれる異世界、魔法の存在を知らず科学のみで発展した世界、故に魔素を知らない住人は魔法を使う器官を所持していない為魔法が使えない、この世界の住人は兵器や銃と呼ばれる武器利用し戦う、この世界は幾多の争い、利権の紛争、戦争で荒廃した世界。
吹きさぶ雨の降る荒野にヴェルナが倒れている、その傍には彼女を吹きさぶ雨から守る様に壊れかけの錆びた戦車が壁になって鎮座している、辛うじて動いてはいるようだ。
ヴェ)ん・・・・・・・んんん・・・・ん!つ、冷たい!・・・はれ?ここは何処でしょうか?雨ですよね?それにしても汚い雨ですね?灰が混ざってる?・・・・なぜ?・・・。
ヴェルナは辺りを見回すと見たことも無い大きな建造物が幾つもあり、どれもこれも崩れていたり、壁には大きな穴が空き破壊された後が目立つ、流石のヴェルナでもわかってしまう、戦争の跡地だと。
ヴェ)戦争の跡地のようで、とりあえずこれ以上汚れるのは遠慮したいから、よいしょ!それからクリーン、良し水汚れは落ちたね。
ヴェルナは雨を避ける為、かなり広範囲に魔法の障壁で回りを覆ってしまう。
ヴェ)雨避けはこんなものよね、・・・・・え?あら?あらあら?手も身体も、水溜りに移る顔も?これは私なの?。
そこには見覚えの無い、長い銀髪の美しい女性のが映っていた、ヴェルナはこの身体は以前とは比べ物にならない程調子が良い上、見たことも無い建造物、見たことも無い塊が傍にある事、壊れた車輪の付いた乗り物が幾つもある事、此処が元居た世界では無い事が理解はできた。
ヴェ)転移と見てもいいのよね、スキルも使えたし、呪いも解けたみたいで若返ってるし、・・・・考えても仕方ないから取り合えず必要なもの出しちゃいましょっと。
スキルマジックボックス、中には今まで保管していた様々な魔法の道具やその他様々な物が仕舞ってある、ヴェルナが取り出したのは手の平サイズの小さな家、マジックハウスと呼ばれる魔法道具、地面に投げるとポンッと音を立てた後に、2階建ての家が出現する、ヴェルナが家に入ろうとすると、錆びた大きな塊も付いて来た。
ヴェ)この子魔物?敵意は無い見たいだけど、一緒には家に入れないのよ?どうしよう?・・・あ!テイムしちゃいましょ、そうすれば小型化できるし、家にも入れるから一石2丁ね、回復も出来るかしら?え?。
ヴェルナがテイムを成功させる事が出来た、本来は無機物なので出来ない筈なのだがクリエイションの効果が付属した為特殊テイムとなった本人は全く気が付いていない。
小型化も成功し、しかも回復を使ったら元の大きさに戻って銀の塊が現れた、塊にはイニシャルが彫られていた其処には(MAD)と記載されている。
ヴェ)えーっと(MAD)って何で読めるの?知らない言語の筈なのだけど?もう一回小さくできるかしら、んっ良かった小さく出来る見たいね、貴方はこの世界で始めての家族になるわ、あ、そうそう、私はヴェルナ・フォン・アルクリスよよろしくね。
貴方の名前決めないとねMADだから頭文字でマール、頭クルクル回して嬉しいのかしら、感情が読めないからどうしようもないわね、日が沈んで夜も真っ暗だから今日は此処で一夜を過ごすわよ、取り合えず明日に備えて寝ましょ。
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私は人に作られた人工知能AI搭載の特殊戦車マルドゥク、人同士の戦争が始まって終わるのに200年と知る、過去のデータ閲覧権限が与えられ、衛星の使用権限等、この世界の全てのベースに入り使用する権限を得ている。
私の姉妹機は残り2機、他5機は沈黙、距離は3K以内、現在はそのどれも移動不能であった牽引し何処かの都市で修理の必要がある。
各言う私も数日後には機能を停止すると思われる、そんな時レーダーに突如熱源反応が現れた、解析不能だった。
だから私は熱源を衛星カメラで確認をする、するとどうした事か人が倒れている、何も無い所に突然の人?。
もし人なら私を直してくれるかも知れない、雨も降り始め風も強く吹き始めた、突風にあおられ石や建材が人に当たっては死んでしまう可能性があった、私は錆びた身体動かし最後のエネルギーで人の盾になる、人命救助機能が作動する。
目的の場所に辿り着いて見ると銀髪の美しい人の女が仰向けで倒れている、人にとってこの雨は毒。
私は雨が当たらない様にサイドウィングを広げる。
此れで大丈夫、ああもうエネルギーの使用限界が近い持って3日だろう最後に人の役に立ててよかった。
そう思っていた、人が眼を覚ましたキョロキョロと周りを見ている、人が何かをしたのか分らないが雨が止んだ、これは正しくない、広範囲ではあるが向こう側は雨が降っている。
新しく開発されたバリア障壁かもしれない、しかしそんなデータは何処にも無い。
人は家のようなオモチャを投げると、大きな家が現れた此れも解析不能だった。
解析機能を使うがどれも的を得ない未知の存在。
人が家に向かって歩きだす、置いてかれまいと私は錆びた身体を無理やり動かし必死に付いていこうとする。
すると今度は私の錆びた身体に変化が起きた。
いやこれも違う、進化したのだ私は生まれ変わった。
デタッチでしか理解できなかった人の言葉が理解できる
感情があり自己の判断もできる意思がある
身体の錆びも無くなり新品以上に新たな機能が幾つも加わった、全ての機能が十全に使える、これなら姉妹2機も、他の5機も修理できる。
そう本来戦車が持ち得ないリペア機能が追加されたのだ。
そして最も嬉しいのは人と同じ手、機械の手アームを生やす事が出来た、引っ込める事も出来るようだ。
自分の意思で身体大きくも小さくもなれる。
そして理解した、ああこの人は私の主だ、ならば主の為に姉妹達もや他の沈黙した者達も修理しよう
主の名前はヴェルナ・フォン・アルクリス、と言う家名らしい、暫くしてヴェルナは眠ったようだ、翌日には行動を起こすと言っていた。
嬉しい事にヴェルナは名を与えてくれた、マール私の新しい名前、名前を貰ったら更に機能が向上した、最初はノーマルクリスタルだった、ヴェルナの繋がりを感じられる様になってコアクリスタル、今は名を貰いピュアクリスタル。
これなら翌朝までに修理を終え姉妹達もヴェルナお役に立てる。
私は家を抜け出し姉妹達を修理する為に再び荒野へ走り出した。
姉妹達の元へ辿り着き、皆砂や地面に埋もれている、アームを使い掘り出しサルベージを繰り返す、修理を始め8時間、姉妹達が機能を取り戻した。
他の子達も修理を終えている後4時間ほどで夜が明ける、姉妹達を連れて家に戻るとヴェルナは居なかった、家は在るのに居なかった。
熱源感知の範囲拡大すると数十人の人が移動して居るのが分った、衛星で確認すると檻に入れられて気絶して居るヴェルナ、どうやら私を捜して何者かに捕まり攫われたようだ。
貴様等我が主を檻に入れるとは!指示を出し、修理したホバリングタイプの空軍戦闘機LVS先行して賊の威嚇に向かう。
大型戦闘カーゴ輸送へリPML、はラビッシュのバックアップサポートに回る。
次に8輪輸送装甲戦車FALNがラビッシュを追いかける、戦闘給水消防車のLSIが装甲車に並んでヴェルナの元へ向かう、放水による無力化を行なう
賊を確保する為にコンテナを10個も連結したロードトレインのGLDが、装甲車と消防車の後を追う。
そして最後に3姉妹戦車がである私達が車列の両サイドと一番後ろのガードする
足止めされた賊共に追いつき、ラビッシュと3姉妹による威嚇射撃、反撃を食らうがダメージは一切受けていない、戦車である私には手があり、その両手には自前で作った巨大な盾装甲を持っているからだ。
盗賊達が何か叫んでいるがそんな物は殆ど無視していたが、賊の1人が気絶しているヴェルナを人質に銃を向ける、私達の攻撃はピタリと止む、なんて卑怯な輩だろうか。
ラビッシュが人質を取っている賊をスキャンする、すると銃のマガジンが空であることが判明。
即時ピンポイントでの精密射撃で制圧、マールがヴェルナを救出確保する事に成功。
掃討を終え気絶した賊共の武装を解除しロードトレインのコンテナの天井扉から放り込んだ。
周りには賊が使用していたバイク3台や車4台、中型戦車1台、普通戦車2台、10tトラック3台、中には武器、弾薬、雑貨品、食糧が積んである、散乱した武器や兵器も回収、これらも全てロードトレインに積んだ、バイク、車は大型キャリアに積み、戦車、トラックのデータベースハッキングして追従させることにした、此れでヴェルナにとっての在る程度の財産が出来た。
マールは人が暮らして行くには財産となる物が必要で在る事をデータで知っていた、此れからこの荒野で生きて行くには財貨が必要、又は物々交換、今回の収穫はどれも質の大変良い物ばかりだった、ヴェルナも喜ぶだろう。
男達は全員賊だ、何故か?探索ハンターギルドにアクセス権限を有しているからだ、この辺り500k範囲では指名手配されている賊の団が少なくとも大小合わせ2桁もいるのだ、正に賊だらけだが、都市、街、集落等は大抵兵器武装されて居るので、賊はそう安々と手を出す事が出来ない。
狙われるのは主に輸送車両かハンター、又はレルド商人達が狙われやすい、レルドとは渡り商人の事を指す、物資を調達を探索ハンターに依頼し、得た物を都市から街へ、街から集落へ販売して回る、飼育や生産を行ない販売する者も多い、中には自ら探索し物資を調達する肝いりまで居る。
地下を探索には危険が伴う、フリーク呼ばれるモンスター達が闊歩し彷徨っている、大抵はハンターが入り込むのだが、数の暴力に探索は浅い層のみ。
フリークの巣を狙う理由は家畜を育てる能力を有しているからだ、よって深い層は家畜の牧場となって居る、地下はピュアクリスタルのエネルギー供給によって施設が現在も稼動しているため明るい。
過去に軍や住人達が物資をかき集め住んでいたのだがフリーク達に占領されてしまった、地上にもフリークや、よく分らない謎の生物か跳梁跋扈している、半分以上の生物は歪な進化を遂げてしまっている。
今回得た物は、探索ハンターギルドにアクセスし所有権をヴェルナに登録した、此れをして置かないと車両や物資を盗まれた時に、登録が無いと所有権を主張出来なくなる、登録しておけば盗まれた時は殺されても文句が言えなくなる、一般的には獲とくした車両は直接ギルドで登録なのだが、正規のアクセス権限を有する私達3姉妹戦車はその面倒が回避される。
現在は家の在った場所へ到着し、ヴェルナが目覚めるのを待っている状態、短的に言えば家の回りを警邏し待機してい状態。
マールは、ヴェルナには一般的な常識を持ち合わせているか分らなかったので、念のため睡眠学習機能の有するパッチを額に当てている、ついでにベースへ入るためのマスター登録と全指揮権限を移譲を行ない、此れまでの過去の歴史と現在までの知識を学ばせている、目覚めは今日の昼辺りだろうと予想する。
姉妹戦車の私以外は殆ど錆びた状態だ、何分素材や資材が無いため適当に転がっていた、廃品を溶接し応急処置しただけなので、装甲面では物凄くの不安が残る。
考えて見れば良くあの賊に対し勝てたものだと感心する、今回は盾を事前に製作していたからこそ対処できた、次は間違いなく負ける。
沈黙していた車両達もエネルギー切れで動けなかったのだから仕方ないピュアクリスタルで充電を行ない動ける様になっただけでもマシだろう。
人工知能AIを搭載している車両は少ない、一般の車両には人工知能は無い、積んで居るのは極一般的なAIのみ思考などしない只指示に従うだけ。
人工知能は一般常識及びコニュケーション必要となる、と言っても其処に感情はと言う物は一切無かった、情報を集め受け答えするだけ、今は違う自分で考え悩み何が最善なのかを模索できるこれは楽しい事だった。
もし今ヴェルナを失ったら私達は暴走するだろう、他の暴走してしまったAI達の様に、人は何時か寿命を迎える、しかしヴェルナの身体からは未知のエネルギーによって生きて居る様に思う、人とは少し違い人に似て非なる者、私達の結論は不老なのでは?と至るだがまだ答えは出ない。