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あらしらず?
ここは異世界エーデルバリウカント、遺跡と呼ばれる場所で、遥か古代に使われていた魔法の研究をしていた女が居たが、余命はもう幾許もなさそうだ。
その女は王国の為に10年働いた。
爵位と新たな家名を手に入れる事が出来た、しかしその国の国王は愚王だった。
女の持つ強力なスキルを恐れた国王は、封印早刻と言う呪いを掛けた、そして女は数年で年老いてしまった。
名前の通りスキルが使えなくなり、通常の5倍の早さで身体の時間が加速し年老いていく恐ろしい呪いだ。
女の名はヴェルナ、ヴェルナ・フォン・アルクリス、この世界では万能なる大賢者と呼ばれていた。
元々は何処にでも居る村娘だった、成人を迎える儀式で神の祝福といわれるスキル得る事が出来た、彼女が受け取ったスキルは創造。
呪いを解く為の旅に出て未開の地で遺跡を見つけた、遺跡には魔法陣と古代の書物が風化せず本棚に収められていた、残された時間を使い研究を重ねたが、呪いを解くことは出来なかった、ヴェルナが死を迎える今の間際に、古代の魔法陣が光が灯し起動する、ヴェルナを取り込み見知らぬ空間へ招かれる事になる。